2015.1.26 13:00

阪神コーチの注目新人は足のスペシャリスト候補…D5植田/球界ここだけの話(68)

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
2014ドラフト会議
自主トレでノックを受ける阪神・植田=1月19日、鳴尾浜球場(撮影・松永渉平)

自主トレでノックを受ける阪神・植田=1月19日、鳴尾浜球場(撮影・松永渉平)【拡大】

 「もう1球、お願いします!!」

 高校球児さながら、大声を出しながらノックを受ける新人たち。25日の阪神の新人合同自主トレの一コマだ。内野の守備につくのは、野手だけではない。ドラフト1位・横山雄哉投手(20)ら3投手もブルペン入りなどを除いては内外野ノックやトス打撃も野手同様に行う。

 アマ時代にやっていないであろう練習だけに、最初はぎこちない動きの投手陣だったが、徐々に様になってきていた。この時期に野手と同じように練習メニューをこなす意味とは? 伊藤敦規トレーニングコーチ(51)に聞いてみた。

 「2月1日(キャンプ初日)からよーいドンでやっていきますからね。そういう練習を『やってませんでした』は通用しない。特に社会人出身の投手はDH制でやってました。いきなりバットを振り回して体を痛めることもあります」

 この時期の新人投手はブルペンに入らなければ、調整遅れを指摘され、ブルペン入りでコーチ陣をうならせるような球を投げれば即1軍と期待される。もちろん、投手であれば投球でアピールしていくのが一番だが、それだけではダメ、というわけだ。もちろん、内野手が外野ノック、外野手が内野ノックを受ける意味もあるようで「気疲れもするし、輪の中に入るために心も体も疲れていく。流れというものもわかってもらいたいからね。私もそういう経験をしてますから、余計にね」と話してくれた。

 気になる伊藤コーチの注目株も教えてもらった。「今年の子はいいですよ。体幹とかもついてこれるメンバーです。やっぱり植田かな? 10メートルダッシュとかみててもスピードが違いますよね。足のスペシャリストになりそうな雰囲気は持ってますよ」。唯一の高卒新人、ドラフト5位・植田海内野手(18)=近江高=は50メートル走5秒8のスピード自慢。プロのコーチが見ても、太鼓判を押せる素材の持ち主だった。

 2月1日になれば、1軍、2軍の違いはあれど横一線のスタート。徐々になんていってられない。そのための合同自主トレだ。当然、けがは一番に気を付けなければいけないため、練習前には体調や体の張りを報告していたそう。約3週間、初めてのことに戸惑いながらも乗り切った。彼らなら、プロの先輩たちに混ざっても、臆することなく大暴れしてくれるだろう。(阪神担当・山口大輝)