2015.1.17 05:03(3/4ページ)

大震災から20年…当時神港学園の虎・鶴岡「心の復興はまだ」

兵庫代表として選抜に出場した育英・藤本(左)と神港学園・鶴岡(右)

兵庫代表として選抜に出場した育英・藤本(左)と神港学園・鶴岡(右)【拡大】

 「大会が始まれば、地元で温かい声援をもらえた。甲子園にいるときだけは楽しかった。被災者のことを考えたら、それではいけないとも思ったし、本当にいろいろ考えた。20年になるのか、もう」

 記憶の大半は試合以外。異様な高校野球を体験した少年は昨年、同高を卒業後19年目で初めて神戸を拠点に生活した。

 「建物は復興したけど。心の復興はどうなのかな。当時の仲間と野球の話はするけど、震災のことは話しづらい。そういう意味で、心の復興はまだ。阪神はファンからいいことも悪いこともいわれる。そのときはみんなが野球を楽しんでくれているんだろうって。そう思えたら、いいかな」

 “心の復興”に一役買いながら、三宮付近の道路で足を止めた。

 「ご飯に行くときに、止まったままの時計がぱっと目に留まって。『何であの時間なんだろ』と思ったけど、すぐ分かりました。高速を走っても思いますよね、これがぶっ倒れていたんだよなって」

 震災を改めて心に刻む1年を終えて、20年目のプロ生活に臨む。 (安藤理)

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