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【乾坤一筆】“前向き”中日・山本昌に脱帽

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆
山本昌は寒さをものともせず、熱いトークでファンを喜ばせた。レジェンドは今季も健在だ

山本昌は寒さをものともせず、熱いトークでファンを喜ばせた。レジェンドは今季も健在だ【拡大】

 時は流れ、安穏と過ごした記者とは対照的に山本昌は219の白星を積み上げた。最多勝3度に41歳でノーヒットノーランも達成。昨季はプロ野球の史上最年長勝利を成し遂げ、レジェンドの流行語も後押しし、今オフは表彰やイベントに引っ張りだこだ。「(最年長記録で)ドラゴンズの名前が残ってよかった。一つ恩返しができて、すごくほっとした」。山本昌は、最近のインタビューでこう語っている。

 愛知県民の間ではその昔、こんな“格言”が流行した。「車はトヨタ、銀行は東海、新聞は中日」。中日新聞に“洗脳”された記者も小学生時代はCDマークの帽子をかぶり、静岡出身で熱烈なG党の父からよく叱られた(理不尽すぎる)。

 ドラゴンズの選手も親会社の営業に一役買うのは当然。県内隅々にまで散らばってサイン会を開いていた。今回、山本昌クラスなら、何も無理をする必要はないと思うのだが、さにあらず。本人は喜んで(!?)参加し、最高気温が1桁台の中でも体を張って、ちびっ子の開幕投手の要請にまで応えたという。

 今季50歳での白星となれば、世界最年長記録を更新する。球界のレジェンドの前向きな生き方には、つくづく頭の下がる思いだ。

山田 貴史(やまだ・たかし)

 1994年入社。プロ野球はヤクルト、ロッテ、巨人を担当。整理部の他、一般スポーツでサッカー、五輪競技を担当。五輪は2004年アテネ大会から夏季3大会を取材。2012年10月からデスクとして6年ぶりに野球に復帰。今年の目標は一日一善、10キロ走完走。

(紙面から)