2014.12.26 11:30(1/2ページ)

【乾坤一筆】報酬目的ではなく選手への教育が重要

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆

 スペインの哲学者、バルタザール・グラシアンは人生を説く。

 「堂々と退場することは登場よりも重要だ。最終幕後に残る印象こそが目指すべきもの」

 グラシアンの言葉を集めた著書「賢人の知恵」(斎藤慎子訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン発刊)の中の処世訓だ。プロ野球選手が人生の分かれ道に立つオフ。新人選手の入団発表をプロ野球の入り口とすれば、ユニホームを脱ぐ瞬間が出口だろうか。

 先月下旬、プロ野球経験者が学生野球の指導者になるための資格回復研修会が開かれ、プロ側の研修会で元ダイエーの山口・早鞆(はやとも)高の大越基監督(43)が講演した。

 「体罰は絶対に許されない。どんな言い訳も通用しない。指導者の資質がより厳しく問われる時代になるだろう」。講演は興味深い内容で、プロ野球出身の監督がいる高校は周囲から簡単に勝てると思われていることなど、教育現場の今が報告された。

 今月中旬にはアマ側の研修会も開かれた。受講者に理解を求められたのは教育の場であること。学生野球資格回復制度の1期生で、元ヤクルトの金沢学院東高・金森栄治監督(57)の言葉を思い出した。

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