2014.12.24 13:00(1/2ページ)

西武・伊原前監督「涌井はあんなもん」発言の真意/球界ここだけの話(35)

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
西武・伊原監督(2014年6月当時)

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 4月10日、ソフトバンクに3-13で大敗した試合後のこと。

 私の「1年に何回かはこういう試合はあると思いますが…」という不用意な質問に西武・伊原春樹監督(当時)は「こんな試合が何度もあったら困るんだよ! だいたい何だ、あの記事は!!」と特大の雷を落とした。あの記事とは私が書いた「レオの意地! 元エース完全攻略に伊原監督『涌井はあんなもん』」と見出しのついた記事についてだった。

 4月1日のロッテ戦。開幕3連敗スタートの西武は、FAで移籍した涌井に黒星をつけ、今季初勝利。しかし六回途中まで3点を奪うも、5安打(4四球、1死球)しか打てなかった。「打ち崩せなかった感じか」という質問に伊原さんは「いや~、涌井はあんなもんでしょう」と第一声。そして「ここ2年間ぐらいのライオンズでのピッチングは、四、五回ぐらいでちょっとキレがなくなって、やられてたんだけど。今日はよく持ったんじゃないですか? 彼も粘り強く投げていたから」と続けた。

 それを聞いた私は「確かにあんなもんだよな」と思った。沢村賞を獲った当時の力はなく、記事にもコメントの後に「伊原監督は当然の結果だと言わんばかりだ」と記した。私だけではなく、質問をした記者を始め、複数の新聞でそのコメントを記事にしている。ところが伊原さんが言いたかったのは、最後の「今日はよく持ったんじゃないですか?」だった。真意と違ってしまったのだから、平謝りするしかない。もっとも記事が出てから8日が経過していた。その2日前、ロッテのサブローがその記事をロッカーに張ったことが他紙に載り、それを見た伊原さんに、8日後に怒られたわけだ。人のふんどしで相撲を取るような記事を他紙に書かれ、こちらとしてはトバッチリもいいところ。「やばい、監督を怒らせてしまった。明日からの札幌遠征どうしよう」と頭を抱えながら電車に乗っていると、電話が鳴った。伊原さんからだった。

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