2014.12.20 16:24(2/3ページ)

鷹の4番・李大浩の弱点は優しさと責任感の強さ!?/球界ここだけの話(31)

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
4番として打線を牽引したソフトバンク・李大浩(イ・デホ)

4番として打線を牽引したソフトバンク・李大浩(イ・デホ)【拡大】

 来日したばかりだった2012年には、日本を訪れていたヘジョンさんが体調を崩したこともあった。すぐにでも病院へ連れて行ってやりたかったが、自身も通訳の鄭昌龍(ジョン・チャンヨン)氏も、試合へ向かわねばならなかった。そこで、当時オリックスで同僚だったバルディリス(現DeNA)に相談。「どこの病院へ行ったらいいのかも分からない。妻は日本語も話せない。助けてほしいんだ」。泣きそうになりながらそう訴えると、B砲は自身の夫人に連絡してくれた。阪神に所属した2008年から日本球界に在籍していたため、バルディリス夫妻は日本の生活にもなじんでいた。特命を受けたバルディリス夫人が、李大浩の自宅まで急行。ヘジョンさんをすぐに病院へ連れて行き、事なきを得たのだった。

 その優しさ、責任感の強さが今季、グラウンドでも姿を覗かせてしまったのかもしれない。李大浩が今季残した、打率・300、19本、68打点という数字は、優勝チームの4番としてはやや寂しく映る。猛打を誇る鷹打線の中心にいながら好機でなかなか打てず、もがき苦しんだ。母国のインターネット上に「李大浩は1番打者だ。走者がいないときしか打たない」と書き込まれたりもした。秋山前監督からは「俺が4番なんだと、胸を張ってやれ」と背中を叩かれ、最後は死力を尽くして日本一にたどり着いた。

 プロ生活14年目で初めての優勝を、苦しみながらつかみ、最愛の家族と喜びを分かち合った。ハワイへの優勝旅行にも夫人をともなって現れ、シャンパンを運ぶためにパーティー会場を何度も往復した。最高の美酒で、最後はすっかり千鳥足だった。

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