2014.12.11 10:00(4/4ページ)

【出動!特命記者】プロ野球スカウトの一年

特集:
そこが知りたい 出動!特命記者
2014ドラフト会議
現役時代の由田

現役時代の由田【拡大】

 今年のドラフト会議で、オリックスは1位の明大・山崎以下9選手を指名したが、残念ながら由田スカウトが担当した選手は指名には至らなかった。抽選やウエーバー順などで思惑通りにいかないのもまた、ドラフト会議だ。

 「担当選手を指名できなくても、球団の営業マンという意識で学校や企業に足を運んでます」

 オリックスは今季2位と躍進した。好素材を現場に送り込むスカウトの存在もチームの勝利を後押ししている。

★視察の7つ道具

 視察時に持ち歩くバッグの中身も初公開。入っていたのは、金の卵をチェックするために必要な『7つ道具』だ。

 (1)スコアブック

 (2)スピードガン

 (3)ストップウオッチ

 (4)ビデオカメラ

 (5)手帳

 (6)サングラス

 (7)座布団

 特に思い入れがあるのはサングラスと座布団で、「座布団は球団の営業スタッフにいただきました。球場の椅子に長く座っていると、お尻が痛くなるので必須ですね。サングラスは早大のときから引退するまで使っていたものです」。約10キロのバッグには傘やノートパソコンなども。気力、体力のいる仕事だ。

★全国カバー

 オリックスは、加藤康幸編成部長を中心に、全国にスカウト網を張り巡らせている。東海、北陸、東京、神奈川担当の由田氏のほかに、内匠政博氏が関西、柳川浩二氏が中国、四国、山口和男氏が九州、沖縄、中川隆治氏が北海道、東北、関東の一部、牧田勝吾氏が関東甲信越、早川大輔氏が東京、千葉をカバーする。他球団もほぼ同様のシステムで、スカウトは10人前後となっている。

由田 慎太郎(よしだ・しんたろう)

 1981(昭和56)年7月20日生まれ、33歳。石川県出身。神奈川・桐蔭学園高から早大へ進学。鳥谷敬と青木宣親は早大の同期。2004年ドラフト8巡目でオリックス入団。外野手。プロ9年目の12年に現役引退。通算成績は122試合に出場、打率.177、2本塁打、10打点。13年にオリックスのスカウトに就任した。

(紙面から)