2014.12.10 12:00(2/2ページ)

【ありがとう八十年(157)】杉下茂、制球力抜群の江夏獲得を進言

特集:
レジェンドが語るプロ野球史
杉下茂氏

杉下茂氏【拡大】

 阪神での最後の仕事は、戸沢一隆球団社長に頼まれて大阪学院大高の左腕、江夏豊を見に行ったことかな。球は速いが、カーブをほうれなくて、評価は真っ二つに分かれていた。見てみると外角低めの制球が素晴らしく、獲得するように進言した。翌年、評論家として阪神戦に顔を出すと、藤本監督から「江夏は記者との話し方を知らないから教えてやれ。お前が取れと言ったんだから、責任がある」と言われて、まいった。

 監督といえば、68年に中日に戻った。前年まで3年連続2位だったが、新聞には「この陣容のままだと今年はBクラス」と連載していた。すると西沢道夫監督がキャンプ直前に健康上の理由で辞任。元監督の僕に球団から「なんとかしろ」とお鉢が回ってきた。

 4月20日から9連勝して首位に立ったこともあったが、それっきり。Bクラスと断言している人間が監督だもの。選手は動いてくれなかったね。

  ◆現在、サンスポ紙面では長嶋茂雄氏を好評連載中です◆

(紙面から)