2014.10.21 05:00

【指名を待つ男たち(中)】大学生編 クロスファイアの149キロ左腕!平成国際大・佐野泰雄

特集:
2014ドラフト会議
評価が急上昇している佐野。下半身を使い、力強い投球フォームだ

評価が急上昇している佐野。下半身を使い、力強い投球フォームだ【拡大】

 この秋、大学生左腕で好投を続け、“ドラフト株”を高騰させているのが平成国際大・佐野泰雄投手(4年)だ。この日行われた関甲新リーグ優勝決定戦には登板せず、同大は1-2で上武大に敗戦。27日からの関東地区大学選手権に備えながら、ドラフトでの指名を待つ。

 ややスリークオーター気味のフォームから右打者の内角に食い込んでくる、いわゆる「クロスファイア」の直球の最速は149キロ。スライダー、チェンジアップ、カーブ、フォークボールと変化球も多彩で、スタミナも豊富。日本人の父親、タイ人の母親から受け継いだ柔軟性も魅力的だ。

 「大学での目標は神宮で投げること。そして次は上(プロ)でどれだけ投げられるかだと思っています」と希望を口にした。「ずっと見ている。真っすぐも変化球も同じ腕の振りで来る」と西武・前田チーフスカウトは高く評価。西武を筆頭に10球団がリストアップ。外れ1位や上位指名の可能性が高い。

 今秋、大学生でドラフト候補の左腕は、明大・山崎、法大・石田、中大・島袋、国学院大・田中と不振。相対的に佐野の評価が上昇した。埼玉・和光高出身と、高校、大学を通じて注目度が低く、使い減りしていないことをプラスとみるスカウトも多い。 (赤堀宏幸)

佐野 泰雄(さの・やすお)

 1993(平成5)年1月18日生まれ、21歳。タイ・バンコク出身。2歳で来日し、埼玉・和光市第三小3年時に軟式野球を始める。中学では硬式の川越シニアに所属。和光高では2年からエースで、2、3年夏は埼玉大会でともに3回戦敗退。平成国際大に進学し、1年秋から主戦投手。12日に関甲新大学リーグ新記録の通算29勝目をマークした。1メートル77、81キロ。左投げ左打ち。家族は両親と姉、妹。

(紙面から)