2014.10.9 05:01(1/2ページ)

【和田虎検証(中)】珍しく周囲の意見突っぱね続け梅野スタメン起用

辛抱強くルーキーの梅野(右)を起用し続けた和田監督

辛抱強くルーキーの梅野(右)を起用し続けた和田監督【拡大】

 9日にも坂井オーナーから続投要請を受ける和田監督。その進退に関して電鉄本社の上層部がなかなか首をタテに振らなかった話は前回、書いたが、和田監督自身もことし、首をタテに振らなかったことがある。

 「そろそろ鶴岡に任せてみては…」

 「清水を使ってはどうでしょう?」

 コーチ陣が何度となく、捕手の交代を具申した。が、指揮官は極力一人の捕手にこだわった。スタメン用紙に記入されたのがドラフト4位ルーキー梅野だった。

 「監督にもあんな一面があったんだな」

 周囲の意見を突っぱね続けた姿は、以前から指揮官を知るコーチですら驚いたほど。結果、梅野は7月に入って大ブレークする。

 持ち前の長打力でアピールし、技術は未熟でも懸命にワンバウンドを前に落とす姿が印象的。活躍するたびに「田淵以来」「木戸以来」と、かつての名捕手の名前が新聞紙面を賑わせ、「やっと長いスパンで託せる捕手が現れた」とファンの心を熱くした。最終盤こそベテラン捕手にその座を譲ったが、夏場の苦しい時期を支えたのは、和田監督が経験を積ませた梅野だったことは間違いない。

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