ゴメスが八回に2ラン。大差でも応援してくれた虎党へのお詫びの一発だ(撮影・中島信生)【拡大】
(セ・リーグ、阪神5-17広島、21回戦、阪神11勝10敗、13日、甲子園)一方的な試合展開となり、足早に帰路につく虎ファンに一瞬、ストップをかけた。ゴメスが左翼へ、うっぷんを晴らすかのような豪快な一発だ。
「負けてはしまったけど、毎打席、諦めることなく自分のできることをやってきた」
スコアは3-17。八回二死一塁で、2-2から4球ファウルで粘った末の9球目。大瀬良の真ん中高め、147キロ直球を振り抜いた。鯉党で真っ赤に染まった左翼席に突き刺さる24号2ラン。これで97打点とし、2位エルドレッド(広島)の91打点をどんどん突き放していく。チームが苦しむ中でも開幕から4番に座り続ける助っ人だけは違う。
5月1日の広島戦(甲子園)でも大瀬良から本塁打。0-6の九回、ルーキーに完封負けという屈辱を阻止するひと振りとなった。チームがどんな状況でもベストを尽くし、最後まで全力でプレーするのがポリシーだ。