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MAX147キロ0封!済美・安楽が“ナンバー腕”/愛媛

早実で準優勝投手になった荒木大輔氏(撮影日1980年08月22日)

早実で準優勝投手になった荒木大輔氏(撮影日1980年08月22日)【拡大】

 ダイナミックな投球フォームにも、二重丸を付けた。「左足を低い位置でキープして体重移動できる。下半身の強さが必要。力をため込めることで、『間』『ため』を作ることができる。もう一つは、高く上げた左手のグラブの位置が、リリース時に右胸辺りにある。左腕を巻き込むように使うことで、体の開きを抑えている」

 課題はある。この日投じた直球36球のうち、空振りを奪ったのは四回、正岡の2球目だけ。

 「直球で空振りが取れていない。故障明けで打者との対戦が不足しているのでは。ただ、スピードもあるし、相手を見ながら試合を作っていた」

 荒木氏は早実高時代に注目されたなかで5季連続で甲子園に出場した。負けられない夏を戦う安楽の気持ちは、分かる。

 「夏の県大会はミスが許されない。私は当時の和田明監督(故人)から試合のたびに『油断をしないように』といわれた。無駄な四球や先制点を与えない。相手の早打ちを読んで初球から勝負球を投げた。この日の安楽も相手の打者をよく見ていたね」

 今夏の主役候補に、高校時代の自らを重ね、温かいまなざしを向けていた。

安楽智大(あんらく・ともひろ)という男 

 ★生まれとサイズ 1996(平成8)年11月4日生まれ、17歳。愛媛・松山市出身。1メートル87、85キロ。右投げ左打ち
 ★球歴 小学2年で野球を始め、道後中時代に松山クラブボーイズで県準優勝。済美では1年夏からエース
 ★甲子園では 昨年センバツは5試合計772球を投げて準優勝。夏は愛媛大会で157キロをマークし、甲子園は3回戦で花巻東に敗れた。甲子園通算成績は7試合、5勝2敗、防御率3.46。秋季県大会は右肘痛で途中降板。1回戦で敗退し、センバツ出場を逃した
 ★“世界”でも活躍 昨年9月に高校日本代表として18U野球W杯(台湾)に出場。ベネズエラ戦では、16奪三振の快投で2安打に抑え完封勝利。キューバ戦も10奪三振で完封し、準優勝に貢献した。大会ベストナインに選ばれ、最優秀防御率と最高勝率のタイトルも獲得した

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