2014.7.15 12:00(2/2ページ)

【ありがとう八十年(50)】広岡達朗、志望は巨人一本…足元見られまいと即答せず

特集:
レジェンドが語るプロ野球史
巨人投手の堀内庄

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 東京・銀座の球団事務所を訪れると、隣にあった読売新聞本社の社員食堂へ連れて行かれた。インクのにおいがプンプンする中で、いかにも安そうなカレーライスを食べた。他球団なら、間違いなく高級料亭のお座敷。ショックだったが、今になって考えると巨人は私の性根、覚悟を試していたのだろう。

 じらされていた私は、その場で入団の意思を伝えたかったが、足元を見られまいと即答を避け、一両日の猶予をいただいた。若輩なのに、よくあんな駆け引きができたものだと今でも驚く。

 寮に帰って、おやじに電話で気持ちを伝えた。この期に及んでも西鉄入りを勧められたが、翌日、巨人に「お世話になります」と連絡した。気が変わられちゃ困るからね。契約金250万円、年俸は120万円。契約金はすべておやじに送った。

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(紙面から)