2014.7.14 05:03

岩倉救った!4番・工藤、2戦連発となる逆転V3ラン/東東京

工藤は2戦連発で岩倉を3回戦に押し上げた

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 第96回全国高校野球選手権東東京大会(13日、都板橋3-5岩倉、神宮)2点ビハインドの八回無死二、三塁。岩倉の4番・工藤が「前回よりも手応えがありました」と狙っていた直球を一撃。2試合連発となる逆転3ランが左翼席に吸い込まれた。

 スタンドの父・孝幸さん(57)、母・るみ子さん(55)の姿が整列の際に見えた。「目に涙が浮かんでいるように見えた。まだ早いと思います、泣くのは」と淡々と話した。「まじめな男」と磯口監督が評した主砲は、ともに難聴の両親と手話で会話をする。

 「耳が不自由なのに、私立で自由に野球をやらせてもらえてありがたいです」。普段は寮生活だが大会前、実家に帰った際に「絶対に甲子園に行くよ」「分かった」と両親と手話で約束を交わした。両親のためにも、卒業後は就職を希望。最後の夏に懸ける思いは、2試合で2本塁打8打点の活躍に結びついている。

 1984年のセンバツ。岩倉が決勝で当時2年だった桑田、清原のKKコンビを倒し、初出場初優勝を決めてから今年でちょうど30年。古豪の頼れる主砲が約束の地までホームランを量産していく。(花里雄太)

工藤 孝史(くどう・たかし)

 1997(平成9)年3月12日生まれ、17歳。東京都出身。小4から板橋ドリームズで野球を始め、中学時代は豊島シニアでプレーした。岩倉では1年秋からベンチ入りし、2年秋から4番を務める。高校通算19本塁打。1メートル78、75キロ。右投げ右打ち。家族は両親と姉。

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(紙面から)