2014.7.8 11:35(2/2ページ)

【ありがとう八十年(45)】広岡達朗、生まれ育った海軍の街で培った“軍律”

特集:
レジェンドが語るプロ野球史
広岡達朗氏

広岡達朗氏【拡大】

 呉の子供たちは江田島の海軍兵学校に入るのが夢で、私もそうだった。ところが父は、跡取りの長兄を陸軍に入れた。海軍はたった一人のミス、造反で船が沈む。4月に韓国で起きたフェリーの沈没事故でも、操だ手の不可解な急旋回が原因の一つではないかと報道されていた。だから海軍では軍律が厳しく、ひとたび乗船したからには上官の命令への絶対服従が当たり前なのだ。

 私の野球スタイルは、海軍の“軍律”と同じ。ファンのため、チームのために自分の生活を賭けて死にもの狂いで戦うのに、「監督の指示に従えません」では勝てない。だから戦う前の体調管理の意味で食べる物に気を使い、生活を律し、ひとたびグラウンドに出れば監督の命令に従ってもらう。船が沈んでも、チームが負けてもいいと言うのなら話は別だが…。

  ◆現在、サンスポ紙面では関根潤三氏を好評連載中です◆

(紙面から)