2014.6.26 05:03(3/3ページ)

虎の必殺仕事人や!建山、右の助っ人大砲斬り任せろ!

写真撮影に臨む阪神・建山(右)と中村GM=西宮市(撮影・鳥越瑞絵)

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 現在、23本塁打で両リーグトップに立つエルドレッド(広島)をはじめ、バレンティン(ヤクルト)、ブランコ(DeNA)、ルナ(中日)ら、セ・リーグの長距離砲には右打者が並ぶ。メジャーで53試合登板の実績を残した男。指揮官のメッセージを伝え聞いても、眉一つ動かない。

 「基本、(対)右のスペシャリストと思っている」

 日本ハム時代の2004年には最優秀中継ぎ投手に輝くなど、日本球界の実績も十分。同席した中村GMは「ブルペンの救世主として」迎え入れた経緯を語った。現在、チームは68試合(34勝34敗)で勝率5割の3位だが、総失点306&防御率4・05は、ともにリーグ4位。特に中継ぎ陣は加藤、安藤、福原の勝ちパターンにほころびが見え始めた。勝負の夏場に向けて、補強の最優先ポイントに挙がっていたのが、リリーフ陣の強化だった。

 「5月に(ヤンキース3Aを)リリースになって、引退と思っていた」

 一度はユニホームを脱ぎかけた。そこに、虎から救いの手。大阪府出身。東海大仰星高の同級生、上原浩治(レッドソックス)と同様、“雑草魂”に火がつく。

 「(甲子園で)熱い声援を味方にできる。失敗すれば罵声もあるかもわからないですけど、真摯に受け止めて、自分のエネルギーに変えたい」

 26日からは鳴尾浜で始動し、2軍での実戦登板を経て、順調に行けば7月初旬にも1軍合流する。首位巨人とは5・5差。シックなスーツに包まれた右腕が、9年ぶりのV奪回へ、巻き返しを誓う虎の一翼を担う。 (栃山直樹)

★勝利の方程式の1人に

 建山は、助っ人斬りだけでなく守護神、呉昇桓につなぐ勝利の方程式の1人としても期待されている。若手の伸び悩みで、福原(37歳)、安藤(36歳)、加藤(35歳)に頼りっぱなしだった虎のブルペン。38歳右腕は「最年長ですけど、いい意味でらしからぬハツラツさで頑張りたいな、と思います」と福原らの負担軽減をすべく連投も辞さぬ構えだ。

建山 義紀(たてやま・よしのり)

 投手。1975(昭和50)年12月26日、大阪府出身、38歳。東海大仰星高では上原浩治と同期でエース。甲賀総合科学専門学校から松下電器を経て、99年D2位で日本ハムに入団。おもにリリーフとして活躍し、2004年には最優秀中継ぎ投手に輝いた。11年にレンジャーズに入団。昨季途中にヤンキースへ移籍し、3Aのスクラントンに所属していた。1メートル78、75キロ。右投げ右打ち。推定年俸1500万円。背番号「53」

(紙面から)