2014.6.20 05:00(1/2ページ)

【虎のソナタ】W杯に虎の妄想スイッチオフ

外野をランニングする大和(右)と田上(左)。どっちが速い!?

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 森鴎外は1911年に「三田文学」に『妄想』というエッセーを発表しています。ドイツに留学していた彼は帰国の航路の途中、セイロンで美しい青い翼の鳥を2羽買ったが青い鳥は横浜に着くまでに死んでしまう。

 「自分は失望を以て故郷の人に迎えられた…」

 そして鴎外はこう書いた。-未来の幻影を逐(お)うて、現在の事実を蔑(ないがしろ)にする自分の心はまだ元の儘(まま)である…。

 別に阪神のゲームが無いからといって急に文学青年を気取るつもりはありません。

 実はこの日のチーフデスク(CD)がホラ、あの…試合のある日の夕方の紙面会議に“妄想コンテ”をマジメくさって書いて出す大沢謙一郎であります。その妄想デスクがこの日は阪神の試合がないので妄想のしようがない。出社する途中で腹ごしらえとばかりに「うどん店」に飛び込んだが習性とはおそろしい。アレコレと1面を阪神ネタで“妄想”している自分にハッと気がついた。もはやビョーキだよ。とそこに偶然、編集総務の貧乏ヒゲ宮本圭一郎が入ってきて「オッ、モウソーか」だって。大沢か! というところをモーソーかとは…。そこでうどんを食いながら1面についてあれこれ…。ところが宮本は「今日はいくらなんでもW杯のギリシャ戦に向かう日本代表だろうが…」となった。

 そうですね…となって正直、大沢はそこで“妄想”のスイッチを消したのであるが、常に阪神で1面を要求されるとそこまで思い詰めて、鴎外じゃないが未来の幻影ばかりを追いかける。

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