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【ありがとう八十年(22)】王貞治 20年東京五輪、ぜひ野球復活を

特集:
レジェンドが語るプロ野球史
5月20日に74歳になる王氏は「『気力』の真っただ中にいる」と語る

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 連載の6回目にサインの話をしました。『球道一心』に始まり『努力』、そして『氣力』と変えてきました。『氣力』は現役最後のころから書き、引退後はこれ一本ですから、もう30年以上になります。

 自分の努力次第で成績、結果を残せる現役時代と違い、努力だけでは何事も前に進まないのが監督、コーチ、フロントです。耐え、忍ぶ場面も出てきます。現役時代に学んだ、へその下の部分に力と気持ちを集中させる合気道の極意、気力が重要になってくるのです。『氣力』は自分への叱咤(しった)激励のつもりです。

 最初は『気力』と書いていました。ある時、見ず知らずの方から「気は本来、氣と書く」という手紙をもらい、『氣力』にしました。合気道を教えてくれた藤平(光一)先生の会派も、「心身統一合氣道」と「氣」を使用しています。先生は「中は“メ”ではなく、末広がりの“米”を使用する」とおっしゃっていたようです。“米”は分解すると“八十八”となり、立春から八十八夜の5月最初のころに種をまくからお米なんだと聞いたことがあります。

 今の私は、この『氣力』の真っただ中にいるのではないかと思います。プロ野球は80周年を迎えましたが、そもそものスタートは1934年にベーブ・ルースやルー・ゲーリッグがやってきて、沢村栄治を擁する日本チームと親善試合をやったことです。しかも、彼らは長い船旅を苦にせず、2度もきてくれました。これで一気に日本でもプロ野球設立の機運が盛り上がったのです。彼らは日本にプロ野球の種をまいたのです。

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