2014.5.28 05:03

阪神・呉昇桓、来日最速154キロで13S「絶対に抑えようと」

呉昇桓が来日最速の154キロ!! 13セーブ目を挙げた(撮影・鳥越瑞絵)

呉昇桓が来日最速の154キロ!! 13セーブ目を挙げた(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】

 (セ・パ交流戦、阪神2-0ロッテ、2回戦、ロッテ1勝、27日、甲子園)スコアボードに表示された数字に聖地がどよめいた。154キロ-。呉昇桓の来日最速が出た。藤浪復活劇を演出する闘志が、そのまま表れた。

 「チームの完封がかかっている中で、先発(藤浪)もよく抑えてくれていた。絶対に抑えようという気持ちだった」

 2点のリードの九回。井口を遊飛に仕留め、4番・サブローを迎えた場面だった。カウント2-2からの8球目。自己MAXに、あと3キロと迫る石直球でサブローを遊ゴロに仕留めた。続く根元には右前打を許したが、顔色ひとつ変えることなく今江を中飛に終わらせた。今季21試合目のマウンドでセ・リーグトップを走る13セーブ。藤浪の今季初完封の可能性とてんびんにかけた中西投手コーチは「ウチには最高のストッパーがいる」と手放しでたたえた。

 前日26日は雨天中止。関係者によると、呉昇桓は周囲に「4イニングでも投げるから、試合がしたい」と漏らし、うらめしそうに天を見上げていたという。13日の広島戦(米子)では今季初のイニングまたぎ(1回1/3を1安打無失点)を経験。使い減りという単語は呉昇桓の辞書にはない。強靱な肉体にはパワーが満ちあふれている。選手のスタミナを襲うであろうこれからの季節でも、まったく問題ないだろう。

 この男が出て来れば、虎党はもう安心。セーブ数についても「気にせずに、しっかり自分の仕事をするだけだ」という。石仏の伝説はまだ序章にすぎない。 (阿部祐亮)

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(紙面から)