三回、ゴメスが3号2ラン。開幕からの連続出塁も22試合に伸ばした (撮影・白鳥恵)【拡大】
(セ・リーグ、中日4-10阪神、4回戦、阪神3勝1敗、22日、ナゴヤドーム)密閉空間に反響する歓声が、耳に心地いい。モーターが搭載されたように、スタンドへ加速した打球は、バックスクーン左へと消えた。誰かって? お分かりでしょう。もちろんわれらが4番、ゴメス様だ!!
「ファーストストライクを狙った。いい球が来ればと思っていたんだ」
2-1で迎えた三回一死一塁。二回に福留の犠飛&藤浪の適時打などで2点を先制したものの、その裏に藤浪が1点を失った後だった。山井の初球。真ん中高めに甘く入ったシュート。見逃すはずがなかった。
鮮やかな放物線を描いた3号2ランは、歴史的な一打にもなった。1989年のフィルダーを抜き去り、球団の外国選手最長となる開幕22試合連続出塁を、破壊力満点の打撃で決めた。
「達成できたことは、うれしい」
試合前、助っ人陣の結束を証明する、できたてホヤホヤの髪形を披露した。「ランディ(メッセンジャー)に刈ってもらったんだ」。前日21日夜にメッセンジャーと名古屋入り。メッセンジャーが23日の先発登板に向けて自分自身で散髪することを伝え聞くと、ボサボサ頭でもないにもかかわらず「俺もやってほしい」と申し出た。