25%ダウン、しかし終身契約ゲット。ドアラは落合GMの温情査定にごらんの表情(撮影・森本幸一)【拡大】
中日の球団マスコット、ドアラが18日、名古屋市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸「1キロ相当の食パン」から、野球協約が定める減額制限いっぱいの25%ダウンとなる「750グラム」でサイン。1994年のデビューから、20年目で初の“減俸”となった。
「みんなと一緒 25%ダウン」。スーツ姿の人気者は肩を落とした。名物のバック転は23回成功、26回失敗と成功率5割を下回った。8月には左手中指骨折で長期離脱。だが交渉中には落合博満ゼネラルマネジャー(60)から電話がかかってきた。
「『彼の貢献度は非常に高いので、終身契約にしてくれ』と。涙を流して終身契約を受けてくれたよ」と西山球団代表。思わぬ温情に燃えるドアラは「(目標は)100さい。すぐ限界がこないようにしなければ」と意気込んだ。球団初の終身雇用を勝ち取った人気者が、来季は倍返しで、恩返しする。(長谷川稔)
(紙面から)