2013.12.14 05:00

【セカンドチャレンジ(5)】かつての首位打者“赤ゴジラ”嶋「縁ある」西武で若手育成

コーチとして第二の人生を踏み出す嶋。かつての首位打者が後進をいかにして育てるか

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 西武・嶋重宣元外野手(37)は現役生活を振り返り、「西武ではふがいなかった。必要とされ、期待されたのに応えられなかった」と最後の2シーズンを悔しがった。

 2012年3月に広島からトレードで移籍。開幕戦は「5番・DH」を任されたが、故障などもあり27試合出場にとどまった。今季はさらに減って9試合。球団から2軍守備走塁コーチ兼打撃コーチ補佐への就任を打診され、引退を決意した。

 大型左腕と期待され、1995年ドラフト2位で広島入り。5年後に野手に転向した。背番号を「55」に変更した04年に首位打者と最多安打のタイトルを獲得してブレーク。“ゴジラ”松井秀喜氏が巨人などでつけていた背番号と同じだったことから、「赤ゴジラ」の愛称がついた。

 「投手として4年で解雇かなと。野手に転向しても03年は1軍で2試合、しかも消化試合で1安打のみ。ここでも(解雇を)覚悟しましたね」

 2度の戦力外の危機を乗り切っての19年間だった。埼玉県出身で小学生の頃は西武のファンクラブに入っていた。「やはり縁があったし、最後は西武で終わろうと思っていた。憧れのユニホームでしたからね」

 来季からは恩返しのために働く。「指導というよりサポートをしたい。コーチとして一から勉強し、選手とともに成長していきたい」と意欲を見せた。(石井彰)

嶋 重宣(しま・しげのぶ)

 1976(昭和51)年6月16日生まれ、37歳。埼玉県出身。宮城・東北高ではエースとして甲子園に3度出場し、95年ドラフト2位で広島入団。99年に打者に転向し、2004年に首位打者と最多安打のタイトルを獲得した。12年にトレードで西武へ移籍。1メートル81、95キロ。左投げ左打ち。既婚。今季年俸4000万円。

(紙面から)