2013.12.13 05:00

【セカンドチャレンジ(4)】日本ハム・糸数元投手、スキューバダイビング店経営

2勝を挙げた2011年当時の糸数。今季限りで戦力外となり、故郷の沖縄でスキューバダイビングの仕事に携わる

2勝を挙げた2011年当時の糸数。今季限りで戦力外となり、故郷の沖縄でスキューバダイビングの仕事に携わる【拡大】

 日本ハムを戦力外になった糸数敬作元投手(29)は故郷の沖縄に戻り、スキューバダイビングの店を開く夢に向かって準備を始めた。

 きっかけは2010年のオフ、義兄の紹介で体験したこと。「球団から(マリンスポーツは)禁止されていたけど、すばらしかった。野球が終わったらスキューバダイビングの仕事をしたい」と魅力に引き込まれた。沖縄市出身で、幼い頃から海は身近な存在。教員免許(高校・公民)を持っており、周囲からは教員への道を勧められたが、迷いはなかった。

 1年間は知人の店で働き、2年後に恩納村に自分の店をオープンする計画だ。ダイビングを安全に楽しむために必要な知識と技術を身につけた「オープンウオーター・ダイバー」の資格は取得済みで、今後はインストラクターも目指す。

 3年目の09年、小林繁2軍投手コーチ(故人)の勧めでサイドスローに転向し、プロ初勝利を含む4勝を挙げた。だが右肘痛もあって伸び悩み、今季は登板機会なし。11月に12球団合同トライアウトを受けたが、オファーがなければユニホームを脱ぐと決めていた。

 「野球選手が気軽に来られるような店を作りたい。癒やしを求めに来てほしい」。選手会納会でチームメートから「家族旅行で行くよ」と声をかけられると、笑顔でうなずいた。(中田愛沙美)

糸数 敬作(いとかず・けいさく)

 1984(昭和59)年11月7日生まれ、29歳。沖縄県出身。中部商高では3年夏に甲子園出場(1回戦敗退)。亜大では4年秋のリーグ戦でエースとして優勝に貢献。明治神宮大会も制した。2007年大学生・社会人ドラフト3巡目で日本ハムに入団し通算8勝8敗、防御率5.12。1メートル80、86キロ。右投げ右打ち。既婚。今季年俸1100万円。

(紙面から)