2013.11.28 10:00(2/5ページ)

【ツバメ屋(3)】館山、全治1年の手術決断「涙が止まらなかった」

4月7日、右ひじ手術について説明するヤクルト・館山

4月7日、右ひじ手術について説明するヤクルト・館山【拡大】

 2軍施設がある戸田球場で汗を流す館山の姿には、変わらぬエースのたたずまいがあった。11月、キャッチボールの距離は塁間(約27メートル)を超えるまでになり、ボールは相手のグラブに力強く収まった。年明けには自主トレ先のハワイでブルペンに入る予定だ。

 「転んでもただでは起きない…じゃないですけど、いい状態で戻りたいと思っています。来季はどんなことがあっても戦いたい。もちろん、開幕投手も狙っていますし」

 4月に「全治1年」を宣告された男が、来季の開幕投手を口にする。その目は真剣だった。

 エースに悲劇が襲ったのは4月5日のDeNA戦(神宮)。四回一死一塁からブランコに4球目の直球を投げた瞬間、右肘に激痛が走った。さらに2球投げたが、計46球で降板した。

 「肘から先が抜けて、皮だけでつながっているような感じでした。そこからはフォークしか投げられなかった。あの試合は、あそこしか覚えていない。それ以外の記憶は全くないです」

 兆候はあった。血行障害の手術が明けた昨季は、先発ローテーションを守り25試合に登板。万全な状態ではなかったクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでも「靱帯さえつながっていれば肉離れしてもいい」と、力投した。

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