DeNAに番長改革!バンバンバント、犠打数5年連続最少から180度転換

 
40分間にわたってバント練習に励んだDeNA。三浦監督による“攻撃改革”が始まった(撮影・斎藤浩一)

 DeNAは9日、沖縄・アトムホームスタジアム宜野湾での春季キャンプ第2クール最終日に、初めて実戦形式の「ケース打撃」を行った。約40分間を全てバントに費やし、選手への意識付けを徹底。得点力アップを目指す三浦大輔新監督(47)が、ただ打つだけではない“攻撃改革”に着手した。

 DeNAの野球が変わる。実戦を想定し、内野守備と走者がついての打撃練習。しかし、打者がバットを振ることはない。「ケース打撃」ならぬ「ケースバント」。昨年までは見られなかった光景が、約40分間にもわたって繰り広げられた。

 「得点力を上げていくためには走者を進めていくことが重要。シーズンで必要だと思うからこそ、キャンプでしっかり選手に落とし込んでいかないといけない」

 三浦監督が狙いを明かした。ラミレス前監督が率いた5年間は犠打数がリーグ最少で、最近2年間は盗塁数も最少。昨季は打率・266、135本塁打がともにリーグ1位ながら得点数は同3位の516点にとどまり、2年ぶりのBクラス(4位)に終わった。

 課題は明確。新監督は就任会見から一貫して「1点でも多く取る野球」を掲げており、大味な攻撃からの脱却を目指す。この日はサインを出し、送りバントだけでなく、1死一、三塁でのセーフティースクイズや、わざと空振りして一塁走者が盗塁する“偽装スクイズ”など、さまざまな攻撃の形を試した。

 犠打についても佐野、宮崎以外の全打者が順番にバントを試みた。計31回で失敗は3。90・3%の成功率に三浦監督は「高かったかな。一発目にしては走塁も守備も含めてよかった」と満足そうにうなずいた。

 さらに「今いる選手で、どうしたら点が挙げられるかを考える」とも。昨季6試合出場だった俊足の宮本を1軍キャンプに呼ぶなど、人選も含めて最善策を探っている。自慢の強打だけではない。23年ぶりのリーグ優勝、日本一へ、ハマの番長が理想を追求する。(浜浦日向)

★走塁改革も

 得点力アップに向けて、昨季12球団ワーストだった盗塁数(31)の増加などにつながる“走塁改革”も進んでいる。他球団選手の投球フォームを撮影した映像を大型モニターに映しスタートを切る走塁練習=写真=を小池正晃外野守備走塁コーチが1軍に導入。50メートル5秒8の快足を誇る4年目外野手・宮本は「頭の中でやった後にグラウンドでやるのと違って、見ながらできるのはすごくいい」とし、シーズン30盗塁という高い目標を掲げた。