マエケン、ダル動画“直伝”魔球でサイ・ヤング候補ビーバーに勝った

 
力投する前田。ダルビッシュのツーシームを“導入”し快投につなげた (AP)

 ツインズ3-1インディアンス(11日=日本時間12日、ミネアポリス)米大リーグ、ツインズの前田健太投手(32)がインディアンス戦に先発し7回4安打無失点、7奪三振で5勝目(1敗)を挙げた。3部門(7勝、102奪三振、防御率1・53)でトップに立つア・リーグのサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)最有力候補、シェーン・ビーバー投手(25)に投げ勝っての白星。ナの同賞候補、カブスのダルビッシュ有投手(34)の“教え”を好結果につなげた。

 “魔球”が鋭い変化で内角低めに曲がった。2-0の七回無死一塁で迎えたのは5番・レイエス。前田はツーシームで三ゴロ併殺打に仕留めると、グラブをたたいて雄叫びを上げた。

 「2点差だったので、走者をかえすとゲームは分からなくなってしまう。七回のゲッツーは思い通りだった」

 二塁を踏ませない好投で3戦ぶりの白星。その好投の裏には「試合前にダルビッシュさんのYouTubeを見て投げ方を話していたので、ブルペンで試したら、めっちゃよかった。きょうは、そのおかげです」と明かしたツーシームがあった。

 雨で開始が42分遅れた試合。その間に前田はロッカールームでスマートフォンを手に取った。目に留まったのはダルビッシュによる「2020年バージョンの4、2シームの投げ方を初公開します」(原文ママ)というツイッターの投稿。11分20秒の動画をチェックし投球練習で手応えをつかむと、ぶっつけ本番で投入した。

 米データサイトによると、この日ツーシームは94球中16球。イメージをすぐ実践できる能力も前田の強みだ。ア・リーグのサイ・ヤング賞候補、ビーバーに投げ勝っての価値ある1勝をナの同賞最有力候補“直伝”の魔球を駆使してつかんだ。

 次回先発は16、17日のホワイトソックス戦が見込まれる。1ゲーム差で追う首位チームとの地区優勝の行方を占う一戦へ、前田は「自分の登板も数えるくらい。投げる試合は絶対に勝たないといけない」と力強く誓った。 (山田結軌)

★長女の誕生日に白星

 日本時間9月12日(現地時間11日)は長女の7歳の誕生日。前田は「試合に集中していました。チーム状況が状況なので。まあね、とりあえずはチームのために、という感じでした」と笑みを浮かべた。コロナ禍により、家族は日本に一時帰国中。仲よし親子は離れ離れだが、パパが“単身赴任先”から良いニュースを届けた。

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