全球団に同じルール、検査を 日本内科学会の指導医、一石氏が見解

 
坂本(左から2人目)と大城(右から2人目)は2日の西武戦に出場していた(撮影・中井誠)

 検査診断に詳しい日本内科学会の指導医、一石(いちいし)英一郎氏(54)=国際医療福祉大学病院・内科予防医学センター教授=が3日、本紙の取材に応じ、巨人の2選手がPCR検査で陽性判定を受けたことについて、見解を述べた。

 やはり新型コロナウイルスは「未知なるウイルス」。検査の陽性と陰性の境界は極めて曖昧です。今回の坂本選手、大城選手のように、抗体を持っていてもPCR検査で陽性が出るケースがある。4日までに1軍選手全員がPCR検査を受けるそうですが、そこで陽性判定が複数出た場合には、開幕を延期させるという判断も必要になってくるかもしれません。

 抗体検査で検出された「IgG抗体」は感染ののちに回復したことを示す抗体。ただし、PCR検査の結果が「微陽性」で回復しつつあったとしても、他の人に移してしまう可能性はゼロとは言い切れません。

 治りかけている数日の間にチーム内に暴露( 細菌・ウイルスなどにさらすこと。また、さらされること)している可能性は否定できず、抗体を持っている本人も二度とかからないとも断言できません。新型コロナウイルスにはさまざまな型があり「1回かかったから大丈夫」ということは決してないのです。

 対戦相手があってのプロ野球。たとえば塁上での接触にしても“2密”の状態にあたります。皇居の周りを走っていて感染した例もあります。もはや“3密”ではなく“2密”でも感染のリスクはあります。

 完全な私見ですが、全球団が同じルールのもと、同じ検査を受けて、お互いに安心できる環境をつくってからプレーすることがベストだと考えます。まずは球界のリーダーとして、巨人が正しい判断と方針で方向性を考えていくことが、プロ野球全体の今後につながっていくと思います。(談)