猛打返しタイ!ソフトB、CS最多タイ15点 上林がサイクル逃すも6打点

 
三回、ソフトバンク・上林誠知は先制の3点本塁打を放つ(撮影・大橋純人)

 (パ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦、西武4-15ソフトバンク、2勝2敗、19日、メットライフ)パ・リーグは2位ソフトバンクが、10年ぶりにリーグを制した西武に15-4で大勝した。上林誠知外野手(23)が、三回の先制3ランなど3安打6打点の大暴れ。対戦成績はソフトバンクが勝ち越したが、西武にはアドバンテージの1勝があるため2勝2敗のタイとなった。

 取られた翌日は、さらに取る。日替わりの打ち合いで、2勝2敗の五分とした。前夜の13失点のうっぷんを晴らした鷹の主役は上林だ。

 「1、2戦目は何もできなかったので。西武打線はすごいので打ち負けないようにしたいです」

 三回一死二、三塁で榎田のカーブを右翼席へ。先制3ランで打線に火をつけた。四回に中前適時打。五回一死一、二塁で右中間へ2点三塁打。「狙いました」というCS史上初のサイクル安打は逃したが、1試合6打点は前日18日の西武・栗山に続くポストシーズン最多タイだ。守っては三回に本塁補殺。好返球で西武の反撃の芽をつんだ。

 15得点はCS最多タイでチームのポストシーズン過去最多となった。第1戦は10-4の快勝で、第2戦は5-13の大敗。日をまたいだ打ち合いの中、工藤監督は大きな決断を下した。体調不良や右肩痛から復帰した内川を先発起用。代わりに松田宣を外した。

 「こんなに勇気がいったことはない。苦渋の決断だった」

 長年のチームの顔である2人の選択。今後の雰囲気も左右する分岐点で「いい試合ができてほっとした。選手たちの絶対に勝つという強い思いの表れ」と気持ちを込めたが、ヒーローの上林にとっても人ごとではない。

 「松田さんでも外れたので。(第2戦まで8打数1安打の)自分が外れると思った。結果が出ないとそうなるのが短期決戦だと感じました」

 自身も昨年のCSは無安打で、第3戦から出番が消えた。日本シリーズ進出の歓喜のベンチで一人、悔し涙。ポジションを譲った城所に「お前がいたから、ここまで来られた」と慰められた。屈辱から1年。堂々とお立ち台に上がった。 (安藤理)

先発を外れ、五回の守りから出場したソフトバンク・松田宣「チームが勝ったので良かった」

上林の先制3ランにソフトバンク・藤本打撃コーチ「あの本塁打は大きかった。しっかり振れているから結果が出る」

3安打1打点のソフトバンク・グラシアル「今はチーム全体がいいね。それぞれが役割を果たしている。三塁も久々に守れてよかったよ」

八回無死一塁から登板し、2回を投げ1安打1失点のソフトバンク・椎野「九回は角度があって、練習してきた直球が出せた」

データBOX

 〔1〕ソフトバンクが対戦成績を2勝2敗(西武にアドバンテージの1勝を含む)とした。日本シリーズ出場をかけたプレーオフ、CSで2勝2敗に追いついたケースは11度目。過去10度のうち突破したのは、1977年の阪急、昨年のDeNAとソフトバンクの3度、突破率は30%。
 〔2〕上林の1試合6打点はポストシーズン(日本シリーズを含む)最多タイ。63年日本シリーズ第7戦の巨人・柴田勲、73年プレーオフ第4戦の阪急・大橋穣、2004年日本シリーズ第3戦の西武・カブレラ、08年CS第2ステージ第2戦の巨人・小笠原道大、今季CSファイナルステージ第2戦の西武・栗山巧に次いで6人目。
 〔3〕内川のCS通算8本塁打、同24打点はともに歴代1位タイ。本塁打は中村剛也(西武)ら、打点は和田一浩(中日など)と並んだ。
 〔4〕プレーオフ、CSで1試合15得点は77年第1戦の阪急の18点に次ぐ、13年ファーストステージ第2戦の西武と並ぶ2番目。ソフトバンク(前身球団を含む)では03年日本シリーズ第2戦での13点を抜くポストシーズン最多得点。

CSファイナルステージ

 6試合制で行われ、先に4勝した球団が日本シリーズに進出する。レギュラーシーズン1位球団には、1勝のアドバンテージが与えられる。延長は十二回までで、ステージの勝ち上がりが確定した時点でコールドゲームとする。また、先攻球団が十二回表を無得点で終了した際、裏は行わない。引き分けの場合、再試合は行わない。セ・リーグは悪天候による中止などで予定試合を消化できない場合、勝利数が多い球団が勝者。勝利数が並んだ場合は1位球団が勝者となる。予告先発はセ、パ両リーグとも実施する。

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