ヤクルト・ライアン、巨人に7連勝!川崎以来球団19年ぶり

 
八回二死一、二塁で阿部を空振り三振に封じ、雄たけびをあげる小川

 (セ・リーグ、巨人1-4ヤクルト、21回戦、ヤクルト11勝10敗、11日、東京D)セ・リーグ2位のヤクルトは11日、3位・巨人との21回戦(東京ドーム)に4-1で勝ち、勝率5割に復帰した。先発した小川泰弘投手(28)が8回6安打1失点の力投で、7勝目(5敗)を挙げた。巨人戦での先発では2016年4月30日から7連勝で、球団では1998-99年の川崎憲次郎以来、19年ぶりの記録。Gキラーの活躍で、巨人に2ゲーム差をつけた。

 まさに、エースの投球-。小川が巨人打線に真っ向勝負を挑んだ。4-1の八回二死一、二塁。代打・阿部を直球で空振り三振に仕留め、ほえた。8回129球を投げ、6安打1失点で7勝目。2、3位直接対決の第1ラウンドを制した。

 「(八回は)出し切らないといけない場面。大事な一戦ということは分かっていた。一球一球、攻めることができた」

 巨人キラーの名に違わぬ投球だった。巨人戦の先発は2016年4月30日から7連勝。球団では川崎憲次郎以来、19年ぶりだ。「プロに入る前から対戦したいと思っていたチーム。負けたくないという思いは強い」。小さい頃にテレビで見ていた巨人を翻弄した。

 その頃から、夢に向けてすべてをささげてきた。「小学校に入る前から夢はプロ野球選手でした。小学生のときにはもうプロテインを飲んでいました」と笑う。上背は1メートル71だが、幼少期から鍛え抜かれた体から繰り出す剛球で押し込んだ。

 リーグ2位なら、クライマックスシリーズ・ファーストステージを本拠地で開催できる。敗れれば順位が入れ替わる3位・巨人との3連戦の初戦を前に、小川監督はナインを鼓舞した。

 「残り21試合。もう一回、最後に『執念』を持って戦おう」

 雄平が下半身のコンディション不良で欠場という不測の事態の中、選手は言葉通り『執念』を体現した。1-1の八回、背中の張りから3試合ぶりに先発復帰した青木がつないだ。無死一塁で出たセーフティーバントのサインは決まらず追い込まれたが、左前打。さらに山田哲が二ゴロで進めた一死二、三塁から、バレンティン、畠山、大引の3連打が飛び出し、3点を勝ち越した。

 指揮官は「青木のバントはファウルになったけれど、その後しぶとくつないでくれた。みんなの思いが得点につながった」とうなずき、「それも小川の投球があったからこそ」とチーム一丸を強調。エースを中心とした『執念』で、ライバルを2ゲーム差に突き放した。 (横山尚杜)

小川の力投にヤクルト・田畑投手コーチ「粘り強く投げてくれた。今は結果がすべて。先発が頑張ってくれて、ありがたい」

小川をリードしたヤクルト・中村「すべての球種をまんべんなく使うことができた。勝負球にも、カウント球にもなった」

データBOX

 ヤクルト・小川が2016年4月30日から足かけ3年で巨人戦7連勝。ヤクルト(前身球団を含む)投手の巨人戦最多連勝は10で、1957年6月19日-58年6月13日に金田正一(当時国鉄)が記録。続くのが7連勝で、95年4月9日-96年5月5日のブロス、98年5月15日-99年4月29日の川崎憲次郎に次いで、小川が19年ぶり4人目。他球団を含めた巨人戦最多連勝は11で、62年5月24日-63年5月23日に中日・権藤博が記録。

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