36歳、巨人・内海を変えた「きゅうり1本」物語

球界ここだけの話(1390)
巨人・内海

 きゅうり1本。夏に旬を迎える野菜が、プロ15年目の巨人・内海を変えた。今季はここまで14試合で5勝4敗、防御率3・97。開幕は2軍だったものの、シーズン途中から先発ローテーションをつかんだ。

 2月1日。春季キャンプ初日。36歳を2カ月後に控えた内海の体重は、96キロ近くあった。「マックスのときは99キロまでいったよ」と笑いながら振り返る。太ってしまった理由については「暴飲暴食でしょ。こうやって練習しても、練習のサイクルは変わってないけど、食べるもん。めっちゃ。食べることが好きだから」と説明。そこで、内海は動いた。

 「今年の2月か3月ぐらいからかな? きゅうりダイエット」

 夕食の前などに、きゅうりを1本口に運ぶ。聡子夫人から勧められた、きゅうりダイエットを始めたのだ。きゅうりは「世界一カロリーが少ない野菜」や「世界一栄養がない野菜」などとして、ギネスブックに認定されているが、実は脂肪分を分解するなど、しっかりと栄養素が含まれている野菜なのだ。

 「やり始めたらいろいろと気を使って、食事の量を減らしとこうって。100%食べるんじゃなくて、80%台。時には70%とか。100%を超えるときもあるけど、超えた次の食事は70%にするとかね」

 食べ方は、シンプルに生だ。聡子夫人に数等分に切ってもらったり、時には、両端だけを切ってもらって丸かじりで食べたり。ディップするのは愛妻手作りのみそだ。最近では、“味変”のために市販のたれや辛みそも使用しているという。

 「周りからみると、内海は痩せた方が体が切れていいんじゃないかって」とダイエットは効果アリ。現在は88-90キロを維持している。

 シーズンは佳境。チームはクライマックス・シリーズ進出へ、熾烈な争いを繰り広げている。数多くの経験をしてきたベテランの力も、ここ一番で必要になるだろう。内海は、シャープな体でそのときを待つ。(赤尾裕希)

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