国体も木製バットで3冠だ!藤原、マルチ締めでプロ入り準備着々/U18アジア

 
藤原は三回に安打を放つ。日本の3位死守に貢献した(撮影・水島啓輔)

 U18アジア選手権(10日、日本14-1中国=七回規定によりコールド、サンマリン宮崎)3位決定戦が行われ、日本は中国に14-1で七回コールド勝ち。来年のU18W杯(韓国)の出場権を獲得した。阪神が今秋のドラフト1位指名の最有力候補に挙げる藤原恭大外野手(3年)=大阪桐蔭=は4番に復帰し、2安打1打点で勝利に貢献。3冠のかかる福井国体(30日開幕)は、引き続き木製バットの使用も視野にあることを明かした。

 優勝を目指したからこそ、3位という結果で藤原の表情が緩むことはなかった。しかし、後輩たちに世界の舞台をつなぐ大一番。日の丸を背負う者としての責任は果たした。

 「何とか最低条件の3位は死守できたのでよかった。最後の試合は自分たちのスイングができたと思います」

 打線はライバルの韓国、台湾を相手にいずれも1得点と不振。それが一転、11安打に11四球を絡めて大勝だ。4番に戻った藤原も、今大会5試合目で4度目となるマルチ安打で締めくくった。

 公式戦で使用する金属バットが国際大会では木製に限られ、対応に苦しむのは高校日本代表にとって永遠の課題。ドラフト最有力候補のスラッガーもその一人だった。絶好球と思って振っても、金属バットなら本塁打になるはずの打球は二塁手の前に転がった。芯に当たらなければ飛んでくれない木製への対応という課題を残したまま、フィナーレ。しかし、藤原はいたって前向きだ。

 「大学に入らないと、木のバットで実戦をすることはない。みんなより数年、早い段階で(海外の)いい投手とやらせてもらったので、この課題を克服して、上の世界にいきたい」

 トリプルスリーを目標に、進路はプロ一本の構え。30日に開幕する福井国体が大阪桐蔭の選手として臨む最後の大会になるが、そこに向けての練習では今大会で身につけた感覚を忘れないよう、木製バットを振り続ける予定だ。さらに国体には「感触がよかったら(木製で)いこうかな。いい投手が出てくるので、打てなくてもいいので確かめたい」と金属バットを置く可能性もある。

 「U18の課題を国体にぶつけたいという思いが強い。(目標は)優勝です」

 “最強世代”の一員として次に目指すは春夏甲子園&国体の3冠制覇。藤浪(阪神)先輩らが成し遂げて以来の偉業に向け、福井に乾いた快音を響かせる。(須藤佳裕)

★高校野球におけるバット

 高校野球の公式戦で使用できるバットは「高校野球特別規則」に明記されており、(1)木製バット(2)木片の接合バット(3)竹の接合バット(4)金属製バットの4種類が使用できる。必ずしも金属バットを使わなければならないわけではない。木製には色や、木目を目視できるものなどの規定がある。

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