中日・松坂、初言及 来季も現役「辞めていく選手の分まで投げる」

 
1998年の甲子園でともに戦った松坂(左)と後藤(右)。松坂は引退する同期の思いも胸に投げ続ける

 中日・松坂大輔投手(37)が10日、ナゴヤドームでの練習後、初めて来季の現役続行を宣言した。この日、横浜高時代の同級生、DeNA・後藤武敏内野手(38)が今季限りでの現役引退を発表。「辞めていく選手の分まで頑張って投げていきたい」と世代のリーダーとして、マウンドに立ち続けることを明言した。

 横浜、巨人などで活躍した村田に続き、松坂世代の一人であるDeNA・後藤もユニホームを脱ぐことを決断した。松坂にとっては横浜高時代の1998年、甲子園で春夏連覇したときのチームメートだ。

 「他の同世代から『辞める』といわれたときとは、ちょっと違った。聞いたときは言葉が出てこなかった。電話で『最後に僕と対戦したい』と。ローテの関係で投げられるかはわからないが…。できるなら投げたい」

 親友との思い出を振り返るかのように言葉を紡いだ後、自身の去就について初めて言及した。

 「辞めていく選手の分まで頑張って、投げていきたいという気持ちはあります」

 ここまで10試合に登板して5勝4敗、防御率3・93。メスを入れた右肩を考慮して、中15日前後での登板ながらガルシア(12勝)に続き、チームでは2位タイの勝ち星を挙げている。まだできる-。現役続行宣言だ。

 球団首脳は「今年は1軍で投げられれば…と思っていた。来季は先発ローテで投げて、もっと(勝ち星の)上積みが期待できるのではないかと思う」と契約延長とともに、営業面での貢献度も考慮して今季年俸1500万円から1億円の大台突破を提示することを示唆していた。

 次回登板は16日の巨人戦(東京ドーム)が有力。前回2日の巨人戦(ナゴヤドーム)は今季最短の2回7失点で降板した。

 「投げた日のうちに映像を見て反省して、次に生かすことを考えた。同じ失敗を繰り返さないようにしたい」。球界を見渡しても同級生は数えるほどになった。13日で38歳。150キロを超える剛速球はもう投げられないが、野球への情熱は20年前、プロの世界に飛び込んだ当時と変わらない。 (三木建次)

★松坂&後藤の甲子園VTR

 松坂は3年時の1998年に春夏連続出場。後藤は96年夏(3回戦敗退)と98年春夏の計3度。3年春は決勝で久保康友(元DeNA)擁する関大第一(大阪)と対戦。後藤が3安打を放ち、松坂が完封し優勝。夏は3回戦まで松坂が1失点に抑え、PL学園(大阪)との準々決勝は延長十七回を投げ抜いた。明徳義塾(高知)との準決勝は後藤が3安打3打点と活躍し、大逆転。決勝は松坂が京都成章相手にノーヒットノーランを達成し、史上5校目の春夏連覇。

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