日本ハム、勇気の1勝!中田が12犠飛でシーズン歴代2位に並んだ

 
中田が先制犠飛。北海道へ勝利を届けた (撮影・土谷創造)

 (パ・リーグ、楽天1-3日本ハム、21回戦、日本ハム10勝9敗2分、9日、楽天生命)日本ハムは9日、楽天21回戦(楽天生命パーク)に3-1で勝利。6日の北海道胆振(いぶり)東部地震発生後としては2試合目で初白星を挙げ、被災地にパワーを届けた。一回に主将の中田翔内野手(29)が先制の右犠飛。4番の仕事を果たし、今季12個目の犠飛でシーズン歴代2位の記録に並んだ。

 力みなく振り抜いた打球は、高々と右方向へ上がった。一回一死一、三塁で、中田は三走・西川の生還に十分な飛球を打ち上げた。冷たい雨が降り続く中でも冷静に自分の仕事に徹し、犠飛で1点を先制した。

 「楽な状況を作ってくれたので、狙って打ちにいった。その通りになってよかった」

 前日8日は4-9で敗れただけに、何としても先制点がほしかった。一死から四球で出た西川がすかさず二盗し、近藤が二塁内野安打で広げた好機。「一番はみんながチャンスを作ってくれたこと」と中田。仲間がつないでくれた場面を、無駄にしなかった。

 最大震度7の地震発生からこの日で3日。7日の中止、8日の大敗を経て、ようやく白星をつかんだ。「勇気を与えられているか分からない。試合どころじゃない人も多い」と葛藤もある中でも、主将は「勝ちをプレゼントしたい」と被災地へ思いをはせた。

 チームのために、そして北海道のために-。自分勝手に振り回すスタイルでないことは、数字が証明している。犠飛は今季12個目となり、1991年の原辰徳(巨人)らのシーズン歴代2位に並んだ。高い得点への意識があるからこその結果。今季積み上げた打点は99となり、栗山監督は「翔が4番の仕事を果たした。強引さがなかった」と目を細めた。

 11、12日に予定されていた札幌ドームでのロッテ2連戦は中止となり、チームはその間、千葉・鎌ケ谷市の2軍施設で調整することがこの日決まった。急な変更や移動で難しい調整となるが、中田は「苦しんでいる人もいる。当たり前のことをしっかり準備したい」と話した。首位・西武には5・5ゲーム差。逆転優勝の可能性は、十分に残っている。 (伊藤昇)

北海道で地震発生後、初勝利に日本ハム・栗山監督「みんなが自分の使命みたいなものを感じてやってくれている。こういうときに何とか勝たないといけないんだという思いが、勝ちにつながった」

★この日も募金活動

 楽天は、楽天生命パークでの日本ハム戦前に北海道の地震の被災地を支援するための募金活動を行い、3885人から120万3105円が集まったと発表した。前日8日に続き、楽天・平石監督代行、日本ハム・栗山監督らが呼び掛けた。8日の分とあわせた計255万9979円を楽天クラッチ募金「北海道地震被害支援募金」にあてる。

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