“留飲”コイ倒祭りや!金本阪神、最多の20安打13点 福留がけん引4安打

 
福留は五回、中前打でチャンス拡大。ここから6連打猛攻が始まった(撮影・山田喜貴)

 (セ・リーグ、広島3-13阪神、20回戦、広島12勝8敗、6日、マツダ)どっちが首位か分からない!? 阪神は広島に金本阪神最多の20安打を浴びせて13点を奪い、大圧勝で連勝。2016年以来となるマツダスタジアムでの広島3連戦勝ち越しを決めた。福留孝介外野手(41)が五回6連打猛攻の口火を切るなど、4安打3打点と打線をけん引。いや~痛快、爽快!8日からは本拠地で3位巨人をつかまえるで!!

 さすが千両役者だ。相手が強ければ強いほど燃える。虎党が奏でる太鼓の音色が止まらない。首位広島に連夜の圧勝。降り注ぐ雨も、気持ちいい。逆襲の秋が、本格的に始まった!

 「初戦、ああいう形(延長十二回サヨナラ負け)になったけど、切り替えて2試合、いい試合ができた」

 猛攻をけん引した福留が振り返った。こんなに“鬼門”を楽しめたのは初めてだ。マツダで3連戦勝ち越しを決めるのは2016年4月22-24日(○●○)以来。金本政権最多20安打で13得点。2015年8月以来となるマツダでの連勝を飾ったハイライトは、一気に6-0まで持ち込んだ五回の打者10人の猛攻だ。

 口火を切ったのは主将だ。一死一塁から中前に弾き返す。糸井が右前適時打で続き、陽川も中前適時打。大山の適時二塁打に俊介の2点打、梅野と炎の6連打。面白いようにHランプを灯し続け、一挙5点を奪った。

 優勝を目前にして勝利を疑わない鯉党も、堪忍袋の緒が切れた。梅野の中前打の直後、一塁側カメラマン席の屋根に“乱入”。広島ベンチに向かって「緒方! はよ代えろ! ちゃんとせぇ!」と怒声を浴びせた。

 六回無死一塁でも飯田から14号2ランを放ち、チームとしては11年以来の2試合連続2桁得点勝利。昨年9月5-7日に3連敗を喫し、リーグ優勝の可能性が事実上消えた悔しさを胸に、積極的休養をお預けにされた主将が今季初の1試合4安打で燃えに燃えた。

 この展開になれば七回に中前打を放って、お役ご免。伊藤隼と入れ替わる形でベンチに下がったが、チーム、そしてナインの成長を感じた瞬間が訪れた。先発で6回1失点と好投した才木から「守っている側から見られて、どういう感じなのか教えてもらえませんか?」と頭を下げられた。

 藤浪をはじめとする投手陣にもアドバイスを送ってきたが、我慢の限界がきて口を開いたことが多かった。19歳から41歳に投手と野手の垣根を越え、臆することなく質問する姿勢に、気がつけば口調も熱くなっていた。

 「選手1人ひとりが考えて、いろいろなことを思ってやっているわけだから。こういうふうに勝ててよかった」

 5試合連続2桁安打も16年以来、金本政権最長タイ。広島戦の今季負け越しを阻止し、8日から1ゲーム差と詰めている3位巨人との直接対決だ。金本監督は「1回、明日休んで」と、7日に予定していた野手指名練習を免除。「またムチ入れ直して、巨人戦頑張りましょう」と進軍ラッパを吹いた。

 残り28試合。待っていたぞ、この流れ。盆と正月が一気にきた。クライマックスシリーズ進出へ、猛虎の大逆襲が始まる。 (阿部祐亮)

データBOX

 ◎…阪神は今季最多の1試合20安打。金本政権では2016年4月22日の広島戦(○12-9、マツダ)の19を上回り、14年8月5日のヤクルト戦(○20-11、神宮)での23安打以来
 ◎…マツダでの連勝は15年8月5、6日(ともに○8-2)以来
 ◎…2試合連続2桁得点は14年4月5、6日のヤクルト戦(●11-12、○15-8、神宮)以来。連勝は11年10月13日の横浜戦(○10-0、横浜)、14日のヤクルト戦(○10-1、神宮)以来
 ◎…5試合連続2桁安打は16年5月20日の広島戦(甲子園)から25日のヤクルト戦(神宮)以来

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