西武・おかわり逆転2ラン!中田よ見たか、大阪桐蔭先輩の威厳

 
三回に逆転2ランを放った中村(右)。山川の笑顔の出迎えに落ち着いた表情で応えた (撮影・野口隆史)

 (パ・リーグ、日本ハム3-7西武、18回戦、西武10勝8敗、4日、旭川)パ・リーグ首位の西武は4日、日本ハム18回戦(旭川)に7-3で逆転勝ち。連敗を2で止めた。「5番・三塁」で先発出場した中村剛也内野手(35)が、三回の逆転2ランを含む5打数3安打3打点の活躍で勝利に貢献。試合が中止となった2位・ソフトバンクとの差を4・5ゲーム、3位・日本ハムとの差を6ゲームに広げ、10年ぶりの優勝へ一歩、近づいた。

 チームに流れる嫌な空気を、かつての主砲が一発で吹き飛ばした。開幕3戦目、4月1日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来156日ぶりに5番で先発出場した中村が起用に応えた。

 「いろいろな球をケアしながら打てた。嫌な負け方が続いたけど、いいゲームでした」

 0-2の三回、1点を返し、なお二死三塁で堀の内角低めのカーブに対し、右膝を折りながら左翼席へ運んだ。五回には一死二、三塁で左前適時打。3安打3打点の活躍に、辻監督は「きょうは中村。(優勝争いの中でも)飄々としているよ」と頼もしそうに視線を送った。

 一回には、中村にとって大阪桐蔭高の6学年後輩にあたる日本ハム・中田の先制2ランが頭上を越えていった。本塁打数で「1」差に迫る24号2ランで“先輩の威厳”と同じホームランアーチストとしての貫禄を示した。

 頼れる男だ。“新4番”の山川が、8月に月間打率・217と苦しむ中で“旧4番”の中村はリーグタイ記録の6試合連続本塁打を放つなど打率・319、12本塁打、26打点と爆発した。10年前の前回優勝を知るスラッガーは「優勝争いをしたことがない選手が多いし、プレッシャーを感じると思う。そのときに(自分が)打てれば」と、有言実行の活躍でチームを引っ張る。

 窮地も救った。1日のオリックス戦で5番だった外崎が腹斜筋の張りを訴え、この日出場選手登録を抹消された。今季の中村は6番から下位の打順を任されることが多かったが、シーズン2戦目のクリーンアップで“代役”以上の輝きを放った。

 チームは開幕から一度も首位を譲っていないが、昨季王者ソフトバンクに猛追され、正念場を迎えている。優勝へのマジックナンバー点灯は最短で9日。「(外崎は)今年、ずっとレギュラーでやっていた選手。その穴をみんなでカバーできるようにやっていきたい」。中村の言葉に力がこもった。 (花里雄太)

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