ヤクルト・山田哲、恩師の履正社高・岡田監督から激励受け当時を振り返る

球界ここだけの話(1382)
試合前に話す(左から)履正社・岡田監督、ヤクルト・山田哲=神宮球場

 ヤクルト・山田哲人内野手(26)が、思わず背筋を伸ばしていた。8月26日、DeNA戦(神宮)の試合前練習を履正社高の岡田龍生監督(57)が訪れ、激励を受けた。

 恩師との関係は、卒業から何年経っても変わらないもの。同監督との思い出を聞くと、流れるようなノックを受けた日々を挙げた。「ノックがすごいうまかった。速くて、打つ場所も正確。グラウンドに(同時に)2、3球飛んでいた。内野も、外野も。それでいて(それぞれのプレーが)重なることがなかった」と振り返った。

 ユニホームを真っ黒にしながら白球を追いかけた練習は、山田哲の原点だった。「守備力の強化、体力の強化、プラスして集中力の強化。いつ自分に飛んで来るか、分からなかったから」と当時を懐かしんだ。

 一方の岡田監督にとっても、特別な教え子だった。「(驚いたのは)身体能力の高さ。彼くらい身体能力の高い高校生はいない。体のバネ、バットを振る力…。高校生の時のT-岡田(オリックス)より、スイングスピードが速かったです」と目を細めた。

 もう一つ、驚かされたのが山田哲がみせた集中力だった。2年冬に進路の希望を聞いた際、社会人だと予想していた山田哲がプロ志望を明かした。「まさかプロと言ってくるとは思わなかった。『野球を仕事にする』と決めてから、(練習への)取り組みが変わった。それまでは自分の中では100やっているつもりだったんでしょうけど、僕らから見れば50、60。もったいないなと思っていた。それが2年の終わりから、120くらいやるようになりましたから」と振り返った。

 折に触れて、在校生には山田哲の高校時代の様子を話して聞かせるという。当時を振り返る恩師の目は、どこまでも優しかった。(長崎右)

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