エプラーGM、投手・大谷の復帰への批判の声にエンゼルスの見解語る

 
ブルペンでの投球前にキャッチボールするエンゼルス・大谷=ヒューストン(共同)

 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(24)の復帰登板が、9月2日(日本時間3日午前9時5分)に敵地ヒューストンで行われるアストロズ戦に決定した。6月に右肘の内側側副靱帯の損傷と診断された大谷は、約3カ月間の治療とリハビリ期間を経て再びマウンドへ。地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」(電子版)は31日(同1日)、「エンゼルスは今季のプレーオフ出場が絶望的な状況で大谷を9月に投手として復帰させること対して、多くの批判を浴びている」と伝えた上で、エ軍のビリー・エプラーGMがこの日述べたチームの見解を報じた。

 記事では、大谷の復帰登板が近づくにつれ、ファンや球界から「なぜ?」という疑問の声が日に日に増しているとし、大谷を9月に登板させることは必要のないリスクだと言う意見があると紹介。これらの批判に対し、エプラーGMは経験豊富の医療チームから大谷の肘について「治っている」というアドバイスに従ったという。同GMは「私の得ている情報は専門家からの意見で彼がピッチングすることに支障はない。彼らによると、靭帯の状態は良好で治癒しており、強度もある。私はその分野で長い経験のある専門家の意見に従っており、今後も彼らの指導に頼っていくつもりだ」と話した。

 大谷は6月に右肘の靭帯損傷内側側副靱帯の損傷と診断されて以来、右肘に自身の血小板を注入して組織の修復や再生を図る「PRP注射」と呼ばれる治療を受けてきた。大谷の今回の損傷は3段階のうち中程度の「グレード2」。靱帯が部分断裂するなどしているが、機能している状態を意味する。完全な断裂とされる「グレード3」の場合はトミー・ジョン(靱帯再建)手術が必要とされるケースがほとんどだが、大谷の「グレード2」の靭帯損傷については必ずしも手術に至るわけではない。

 エプラーGMは、チームは大谷のリハビリを徹底管理しつつ、慎重に見守ってきたとし、「最も大事なことは選手が健康であること」という考えを明かした。一方、オレンジ・カウンティ・レジスター紙は再び投球できることになったということで、再び痛みが出ないという保証はないとし、エプラーGMの「プロの世界で体を駆使するということは、常に負傷するリスクはある」というコメントを紹介。さらに同GMは「彼がマウンドでシーズンを終えることは、彼にとってもチームにとってもプラスになる」とし、9月に再び痛みが出た場合でも、エ軍は早い段階で大谷を試す価値があると考えているとした。

 現地日曜夜のアストロズ相手に上がる大谷について「とても楽しみにしている」と話した同GM。「ここに来るまでに関わった全てのスタッフにとっても、とても楽しみなこと。彼がここに戻ってこれたことを、みんな嬉しく思うべきだ」と話したという。

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