オリ・佐野、育成から支配下&右打ちから両打ち 1軍での活躍を早く見たい

球界ここだけの話(1379)

 背番号も2桁に戻り、心機一転、新たな挑戦を始めた若手選手を取り上げたい。オリックス・佐野皓大外野手(21)だ。2日に22歳となる佐野は、7月31日に育成枠から支配下に再登録され、背番号は「121」から「93」に。当初の内野手登録から変更され、外野手に挑んでいる。

 さらに8月20日には登録を右打ちから両打ちに変更。1軍の戦力となるべく、さまざまな可能性を模索している。スイッチヒッター転向のきっかけは、6月2、3日の2軍・ヤクルト戦(戸田)。右打席で内野ゴロを打った際、一塁への到達タイムが4秒を切ったことだった。「左の方がヒットも増えるんじゃないか、と言われて挑戦しています」と明かした。

 一般的に一塁への到達タイムは、左打者は4秒を切れば「速い」と言われ、過去にMLB公式サイトが紹介したイチローの2016年にマークした平均タイムは3秒94。左打者と比べ、一塁への距離が遠い右打者の場合は0・2秒ほど遅くなるとされているが、その状況で「4秒を切った」のだから、佐野がいかに俊足かがよく分かる。

 2015年にドラフト3位で大分高から投手として入団したが伸び悩み、17年に内野手に転向。同年オフには支配下から育成選手契約となった。その足とレベルアップした守備力を評価され、再び支配下登録に。長村球団本部長は「適正を見たら外野手で。もともと脚力は素晴らしいし、守備もレベルアップした」と説明しており、両打ち挑戦中の佐野自身も「いまは朝早くから左の方でずっと打って練習しています。感覚はよくなっていますけど、まだまだ練習は必要です」と意欲を見せている。

 学生時代にも一時期、左打者にチャレンジしていた。そのときは再び右に戻したというが、左の経験値は多少なりともあり、まったくのゼロからのスタートではない。1軍の両打席から快音を響かせ、グラウンド上を駆け回る佐野の姿を1日も早くみたい。(西垣戸理大)

Read more