大抜擢! ロッテ2年目・種市が踏み出すプロ第一歩 青森なまり残る19歳右腕

球界ここだけの話(1358)
ロッテ期待の種市。腕もしなる

 今頃はマウンドに立つ自分の姿を想像しているだろうか。ロッテ2年目の種市篤暉投手(19)が、12日のオリックス戦(京セラドーム)でデビュー戦に臨む。

 今季は開幕スタメンしたドラフト2位・藤岡(トヨタ自動車)、同4位・菅野(日立製作所)のほか同5位・渡辺(NTT東日本)と4年目の岩下が1軍デビューを飾った。プロの世界に足を踏み入れても、1軍昇格すらかなわずに去る者も少なくない。まずはスタート地点に立ったといったところか。

 1軍登板は台風13号が迫っていた8日、試合が中止になり寮に戻った際に寮長から伝えられた。

 「最初は緊張しましたが、今はワクワク感の方が大きい。みんなに聞くと初出場は“ふわふわして地に足がついていない感じ”だそうです。僕もそうなるだろうけど、いつも通りにできれば」と目を輝かせた。

 ロッテでは初の青森県出身。八戸工大第一高では甲子園出場はなく、一昨年のドラフト6位で指名された。ことしのフレッシュオールスター(弘前)で先発し、自己最速タイの153キロをマークしたのが、おそらく話題にのぼった最初だろう。

 昨季はイースタン・リーグでも出場はわずか1試合。今季は11試合に登板し1勝3敗、防御率4・66だが、日本ハムの清宮を直球で3球三振に斬るなど度胸はある。小林投手コーチも「投げっぷりがよかった。今季どこかでとは思っていた。1回でも2回でも。行けるところまでやってくれたらそれでいい」と話す。

 実は11日(弘前)、12日(青森)に故郷の青森で行われる巨人とのイースタン・リーグに、家族や友人も応援に駆けつける予定だった。種市自身も「故郷で錦を飾って勇躍…」とシナリオを描いていたらしい。それが涌井の再調整で昇格が早まった。「青森で投げたかったですけど、やっぱり1軍のほうがみんな喜んでくれると思います」と照れ笑いする。

 小林コーチは初登板の選手を「給料は違うけど、1年目も10年目もマウンドに立ったら関係ない。思い切りやってこい」と送り出すのだという。青森のなまりが残る語り口も初々しい種市だが、臆することなくプロの第一歩を踏みだしてほしい。(芳賀宏)

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