ヤクルト・中尾、2年目左腕は中継ぎで大躍進

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中継ぎでフル回転のヤクルト・中尾

 今季のヤクルトで“陰のMVP”といってもいい大躍進を遂げているのが2年目左腕の中尾だ。杜若(とじゃく)高では3年夏は県大会16強で敗退。進学した名古屋経済大では2部リーグで過ごした。野球エリートとは違う道で2017年にドラフト4位でヤクルトに入団。そして今季、その才能が花開こうとしている。

 今季は初めての開幕1軍入りを果たし、勝ちパターンを任されるまでになった中尾は24日の時点でセ・リーグトップタイとなる42試合に登板。半分以上の試合に登板しており、10ホールド、防御率3・40と安定した成績を残している。そして、チームトップの7勝(3敗)と“勝ち運”にも恵まれている。

 左腕は今季の自分自身について「ランナーを出しても落ち着いていけているようになってきた。もちろん、リードを守らなきゃいけないというプレッシャーは感じます。でも、普段通りに投げられるようになってきました」と胸を張る。さらに「全員が頼りになる先輩」とブルペン陣最年少の23歳として先輩の支えがあると語った。連投することも少なくないが、近藤と石山には試合前後に行う肘のストレッチ方法を学び、実践している。「石山さんは昨年も66試合登板されている投手。自分は肘が張りやすい傾向があるので参考にしました」とケアにも気をつかっている。

 また休養日には1学年年下のドラフト3位・蔵本(岡山商大)と選手寮近くにある銭湯にいくことがルーチンとなっており「15度くらいの水風呂を交互浴を繰り返すんです。休みの日でも疲れが残っているので、外に出るのは銭湯くらいです。これも疲れを取るためのケアの一つです」と明かしてくれた。

 昨年の投球回が30イニングに達していないため、2年目ながら新人王の資格も所持している。貴重な中継ぎ左腕がヤクルトの将来を支えてくれそうだ。(横山尚杜)

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