炎天下で守備50分…プロ野球も時間再考と給水タイムを!

球界ここだけの話(1337)
ロッテ・平沢も炎天下の試合に出場していた

 “惨事”が発生したのはオールスターゲーム第2戦が予定されていた14日、熊本…ではなく、ロッテ浦和球場だった。その日はロッテと西武の2軍による練習試合が行われていた。ロッテ2番手・オルモスが四回に登板すると、すぐに西武打線につかまった。被安打6、四死球6で失点10。問題は内容ではなく、その“環境”だ。

 同日のさいたま市は午後2時に最高気温35・7度を記録。日陰なし、逃げ場なしのグラウンドは照り返しも考えると、体感温度は40度を超えていたはずだ。

 この試合には1軍からも数人が参加。平沢は「全身つった」といい、三木も「あり得なかった。頭が真っ白になりました。高校時代に戻ってみたい」と振り返る。

 34歳のベテラン、岡田も炎天下で外野守備についていた。「暑いとか、そんなレベルじゃないですよ。頭は痛くなるし、当日はしばらく体がきつかったです。何しろ、守備していた時間は47分間もあったんですから…」と悪夢のような体験に顔をゆがめた。

 部活中に水を飲めなかったのは遠い昔の話で、今どき水分補給をしないなどナンセンス。サッカーのW杯で導入されたこともあるし、ラグビーなどでもレフェリーの判断で給水タイムを取ることもある。ところが野球は時間の区切りの替わりに、攻守交代で休みが取れる。

 ただし、守備が続く限りベンチに戻るタイミングは訪れない。流れが途切れるかもしれないが、やはり給水タイムは必要だ。

 平沢は脱水症状、岡田も間違いなく熱中症に近いものだろう。野球選手は日頃の鍛錬で体力もあるが、40度を超える炎天下に50分も立ち尽くせば体に不具合が出ないはずがない。彼らに問題が起きなかったのは不幸中の幸いで、たとえ練習試合とはいえ対処は必要だった。

 最近は子供たちのスポーツはもとより、インターハイや夏の甲子園など炎天下での競技に配慮を求める意見もある。2020年東京五輪でさえ、マラソンは午前7時のスタートに決まった。デーゲームが主なイースタンやウエスタン・リーグも、この夏の気候を考えたら正気の沙汰とは思えない。ロッテ戦の件は事故が起きなかっただけのこと。開始時間も含め再考すべきだ。(芳賀宏)

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