巨人・坂本勇がちびっ子へさりげない心遣い 折れたバットが“宝物”に変身

球界ここだけの話(1294)
1日のオリックス戦で七回に適時打を放った坂本勇はスマイル

 さりげない心遣いで、“宝物”が生まれた。6月1日のオリックスとの交流戦(京セラ)の試合前。巨人・坂本勇人内野手(29)が、打撃練習中に珍しくバットを折る場面があった。

 球団スタッフが折れたバットを回収しに来ると、主将は「子供がいたらあげてください。ペンありますか」と、バットにサインを書き入れ、スタッフに手渡した。折れたバットは廃棄するのが普通だが、ちびっ子へのプレゼントにした。

 テープで補修された坂本勇のバットはその後、三塁側スタンド最前列から真剣に練習を見ていた大阪・門真市在住の小学3年生、山口太雅君(8)に贈られた。両親と3人で球場に訪れていた太雅君は突然の出来事に仰天しつつも、グリップには坂本勇が使い込んだあとがしっかりと残った代物を「家に飾ります」と大喜び。自宅から通いやすい京セラドームで観戦することが多く、巨人がやってくる交流戦と、リーグ戦の数試合を楽しみにしているという。

 それまで菅野と小林のファンだったそうだが、すぐに主将のリストバンドを両親に買ってもらい、「今は坂本選手も入れて3人のファン」と目を輝かせていた。大リーグを夢見て、リトル・リーグで二塁手としてプレーしている野球少年にとって、宝物の一つとなったはずだ。

 一方の坂本勇は試合では2安打を放ち、チームを勝利に導いた。普段から「一人でも多くの子供が野球に興味を持ってくれたらうれしい。プロ野球選手になりたいと言ってくれる子が増えてほしい」と話す。ちびっ子を見かけては話しかけたり、キャッチボールを始めたり、打撃用手袋などをプレゼントしたりと、気さくにコミュニケーションを取ることで知られている。子供を喜ばせることが大好きな一面が、練習中の一コマにも表れていた。(谷川直之)

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