原辰徳氏、男が惚れた男・星野仙一氏の「メリハリを尊敬」

 
2003年10月7日の甲子園で、阪神監督の星野氏(手前)は、巨人監督の原氏を固く抱きしめた 

 巨人・原辰徳球団特別顧問(59)が6日、東京都内で取材に応じ、楽天・星野仙一球団副会長の死を悼んだ。現役時代の初対戦の思い出や巨人の第1次政権時代の2003年、退任の際にかけられた言葉など、故人との絆を明かした。

 星野氏の訃報に接した原球団特別顧問は、沈痛な面持ちだった。

 「非常にショックです。(昨年の)殿堂入りのパーティーでお会いし『よく来てくれた。感謝する』という言葉がすごく温かく、印象に残っています。星野さんは仏と勝負の鬼という両極端の顔を持っていました。そのメリハリは尊敬していました」

 現役時代の思い出にさかのぼる。「初対戦はナゴヤ球場だったと思いますが、星野さんが球を投げるときに『おい、いくぞ!』という気合を前面に出された。私の知る限り、一番、強い気合の持ち主でした」。

 そして、引退後ももちろん関係は続いた。“監督業”の先輩でもある星野氏から「いいか、選手はな、信頼しても信用するなよ」と言葉をかけられた。「選手への信頼が、いいチームを作り上げる。印象に残っています」と原氏は言った。

 忘れられないのは2003年10月7日の甲子園球場。このシーズン限りで巨人監督を退任した原氏は、星野監督が指揮を執る阪神とシーズン最終戦に臨んだ。敵地ながら試合後のセレモニーであいさつ。星野監督から花束を渡されて抱き合うと、涙した。

 「『くじけるな。もう1度、勉強して戻ってこい』という言葉が、あすへの活力になりました」

 原氏は10年の時を経て2013年、星野監督が率いる楽天と日本シリーズで対決。激闘の末に3勝4敗で敗れたが「心の中で拍手を送ったことは記憶に残っています」。野球人の先輩として尊敬していた星野氏をしのんでいた。 (吉村大佑)

巨人・高橋由伸監督「昨年11月にお会いしたときはお元気そうだったので、本当に驚いています。私が監督になってからお会いするたびに『巨人が強くないと駄目だぞ』と激励していただきました」

広島・緒方孝市監督「突然のことで、ただただ驚いています。試合の際には常に声を掛けていただき、現役からコーチ、監督になっても野球のいろいろなことを教わりました」

海外取材で同行するなどした日本ハム・栗山英樹監督「監督としても教わることは多かった。ある意味、優しいからこそ、人を怒ることができたんだと思う」

現役時代の1988年の日本シリーズで、星野監督が率いた中日を破って日本一に輝いた西武・辻発彦監督 「最後にお会いしたのがドラフト会議で、お元気そうに見えたので残念でなりません」

監督時代に星野氏率いる楽天と対戦を重ねた西武・渡辺久信シニアディレクター 「星野さんとはたくさんの思い出があります。自分が(西武の)監督時代にも、いろいろと声を掛けていただき勉強させていただきました」

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