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【甘口辛口】アイス値上げの裏でカルテル疑惑…消費者も不正には甘くない

公正取引委員会の外観

■6月19日 アイスクリームの季節がやってきた。筆者は市販のカップアイス・バニラのファン。ここ数年、じわじわと値段が上がってきたものの、スーパーなどの安売りでは、150円以下で買えることが多い。チョコシロップやミックスナッツをかけるとおいしさも倍増。ささやかな楽しみにしてきたが、突然、不穏な風が吹き荒れている。

棒アイスなども含め、多彩な市販のアイスを製造している明治、森永乳業、森永製菓、ロッテ、江崎グリコ、赤城乳業の大手6社が、不当に価格を引き上げた疑惑が発覚した。公正取引委員会が独禁法違反の疑いで検査。各社の幹部らが数年にわたり価格カルテルを結び、利益確保を目的に示し合わせて値上げしていたとみている。

各社は原材料費や輸送費、人件費の高騰を値上げの理由としてきたが、それだけだったら分からぬでもない。が、裏で結託した値上げの前提ありきだとしたら、物価高の「便乗値上げ」そのものだ。本来なら、企業倫理にすぐれた6社のはずなのに…。今後も消費者そっちのけで、段階的に値上げするつもりだったのか。

ちなみに、カルテルは企業連合、最後の「ル」を取ったカルテは個人の診療記録を意味する、どちらもドイツ語である。診療と言えば、医療費の高騰にあえぐ人も多い中、市販のアイス購入さえためらう人が将来出てくるような行為は許されない。

先ほどスーパーで税込み127円の安売りで市販のカップアイスを買い、冒頭のアレンジで食べた。もちろん、おいしさは変わらない。今回の6社は公取委の調査に全面協力するそうだが、消費者も不正には甘くない。信頼を回復するため、早めに原因と対策を公表することだ。(森岡真一郎)

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