七回無死一塁で犠打を決める阪神・才木浩人=甲子園球場(撮影・松永渉平) (セ・リーグ、阪神7-5巨人、7回戦、巨人4勝3敗、2日、甲子園)阪神で1994年に新人王に輝き、米大リーグのアスレチックス、ジャイアンツ、楽天と渡り歩き、日米通算91勝をマークしたサンケイスポーツ専属評論家の藪恵壹氏(57)が4月7日ヤクルト戦(甲子園)以来の勝利を飾った阪神・才木浩人投手(27)に言及した。
才木は中4日調整で、フォークボールの制球を修正してきた。もちろん絶好調時と比較すれば、ワンバウンドになる確率は高かったが、それでも巨人打線からしっかり空振りを奪えていた。11三振のうちフォークで奪った三振が4個。真っすぐも一回から150キロ台中盤が出ていた。復調へのきっかけになる登板だった。
ただ才木は二回にピンチを招くケースが目立つ。考えられる理由の一つに、手を抜いているとはいわないが、下位打線だから、という思いが頭のどこかにあるのではないか。たとえば、この試合の五回も、先頭の浦田に初球の真っすぐを真ん中付近に投げて中前打された。味方に先制してもらった直後。最もキッチリ投げなければいけない状況だ。しかも、浦田は1打席目に空振り三振。初球から振ってくるのは目に見えていた。才木も意識が必要だし、投手コーチからのアドバイスがあっていいと思う。
さらにいえば中4日で、降りしきる雨という環境を考えれば、七回無死一塁の攻撃で才木が犠打を決めた場面は代打を出して、交代させてほしかった。いいイメージでの交代は、調子が悪かった投手に大事な配慮だ。