(セ・リーグ、巨人-広島、3回戦、28日、東京D)巨人・浦田俊輔内野手(23)の存在感が、日を追うごとに高まっている。今季は開幕から25試合中21試合で先発出場。昨季の22試合出場に4月下旬で到達するペースは、2年目のブレークを予感させる。
一塁以外の内野を守れる俊足内野手。期待の高さは起用法にも表れた。26日のDeNA戦(横浜)、昨年10月の両股関節の手術から1軍復帰した昨季までの正二塁手・吉川が代打出場の後、二塁の守備に就くと、ベンチへ退くのではなく遊撃へ回った。正遊撃手の泉口、若手有望株の石塚ら主力内野陣をけがで欠く緊急事態において、高いユーティリティー能力がいまやチームに欠かせないピースとなっている。
持ち味のスピードでここまでチーム最多の5盗塁をマークする一方、打撃では壁にもぶつかった。5試合連続無安打と苦しんでいた4月15日の甲子園。雨天中止での全体練習時に阿部監督から直接の打撃指導で「もっとシンプルにした方がいい。自分で難しくしちゃっている」と金言を授かった。これを転機に21日の中日戦(長野)からは4試合連続安打を放つなど、復調への手応えをつかみつつある。
愛用のグラブには、チーターの刺繍(ししゅう)が刻まれている。「動物の中で一番速いですし、チーターになりたいと思っているので入れました」と浦田。「(チーターは)ひそかに獲物を狙っていく。自分も内に秘めるタイプ」と己を重ねる。若き韋駄天が虎視眈々と、定位置の座を射止めにかかる。(依田雄太)