引退会見に臨んだ出口クリスタ(右)と出口ケリーの姉妹(撮影・山下幸志朗) 柔道のカナダ代表として女子57キロ級パリ五輪金メダルの出口クリスタ(30)と、同じくパリ五輪女子52キロ級でカナダ代表だった出口ケリー(27)=ともに日本生命=の姉妹が24日、現役引退を同時に発表し、都内で会見を行った。
クリスタは「五輪で優勝することもできたし、何よりも自分の意志で現役を引退することができて、幸せに思っています。今まで応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました」と語り、ケリーは「小さいころからなかなか勝てず、悔しくて泣いてばかりだった。姉が常に前を歩き続けて、時には手を引っ張ってくれたからこそ、柔道を続けてこられた」と姉に感謝を伝えた。
長野県生まれの2人は、長野・松商学園から山梨学院大に進む。ともに父の母国であるカナダ国籍を選択し、同国代表として五輪を目指し、クリスタは2019年、23年に世界選手権で優勝。24年パリ五輪には姉妹で出場を果たし、クリスタはカナダ勢として柔道では初の金メダルを獲得した。
今後の活動について、クリスタは「日本で生活して、カナダ代表として戦ってきたというところを生かして国際交流や海外に柔道を広めることもやりたいし、あとは(出身地の)長野県のPRを発信したい」とイメージを膨らませた。ケリーは「イベントや指導を通じて柔道の価値や魅力をより多くの人に伝えたい」と柔道家としての第二の人生を見据えた。