(オープン戦、中日3-1ヤクルト、11日、バンテリンD)背番号18のギアが上がってきた。2年連続の開幕投手を目指すヤクルト・奥川恭伸投手(24)が11日、中日とのオープン戦(バンテリンドーム)に先発し、4回無安打無失点の好投。実戦4試合目で初めて失点なしでマウンドを降り「しっかり0点で抑えられたところは良かった」と一定の手応えをつかんだ。
一回2死一、二塁では米大リーグ通算164本塁打を誇るサノーから外角へ逃げるスライダーで空振り三振を奪取。ぴたりとコースを突いた切れのある直球、スライダー、フォークボールを決め球に5奪三振をマークし、力強さが光った。4四球と制球が安定しない場面もあって65球を要し「四球4つは反省」と笑顔は控えめだったが、池山監督が「力みがあり四球で球数はいったけど、いい状態だと思う」と認める内容だった。
「開幕も近いので、あと投げて1登板くらい。しっかり調整してほしい」と指揮官。開幕投手については「(先発枠が)6枚そろってから。もう近々、桜も咲いてくるので」と明言は避けたが、「順番は固まってきた」と先発ローテーションの陣容は見えてきている。
東日本大震災の発生から15年。試合前には黙禱(もくとう)がささげられ、2024年の元日に発生した能登半島地震で被災した奥川は「こうやって野球ができることにしっかり感謝しながらプレーしたいなと改めて思った」と胸中を語った。一投一投に魂を込めて万全の状態をつくり、任された役割を全うする。(武田千怜)