プロ野球巨人からポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指していた岡本和真内野手(29)が、ブルージェイズと4年総額6000万ドル(約94億2000万円)で契約合意したと3日(日本時間4日)、複数の米メディアが伝えた。カナダのトロントを本拠地とし、昨年のワールドシリーズに32年ぶりに進出した強豪。巨人への譲渡金は1087万5000ドル(約17億円)になる見通し。米東部時間4日午後5時(同5日午前7時)が交渉期限だった。
主砲として巨人打線に君臨してきた岡本が、新たなステージに進む。総額6000万ドル(約94億2000万円)の4年契約で、カナダのトロントに本拠地を置くブルージェイズに加入する。
「ずっと行きたい気持ちはあった。すごくレベルが高くて、世界一のリーグ。厳しい世界というのは分かっている。そういう部分も承知の上で勝負したい」
大リーグへの強い思いを明かしており、巨人の野手では2003年にヤンキースへ移籍した松井秀喜以来のメジャー挑戦となる。通算248本塁打を放ち、18年から6年連続30本塁打以上をマーク。一塁、三塁、左翼を守れる守備面でも高評価を受け、今オフにポスティングシステムを利用した村上宗隆(ホワイトソックス=2年総額3400万ドル)、今井達也(アストロズ=3年総額5400万ドル)を上回る契約規模となった。
ア・リーグ東地区に所属するブ軍は昨季、リーグ優勝決定シリーズを制覇。ドジャースとのワールドシリーズは第7戦の九回1死までリードしたが、逆転負けを喫して32年ぶりの制覇を逃した。一塁手はメジャー屈指の強打者ゲレロが守るため、岡本は三塁起用が濃厚。ゲレロと中軸を担う可能性がある。
悲願の世界一へ、ブ軍は積極的な補強を続けている。移籍市場で先発投手の目玉だったシースと7年総額2億1000万ドル(約329億円)で契約。岡本を含め総額500億円以上を投資している。今後はFAとなったビシェットやタッカー(カブスFA)と大型契約を結ぶ可能性もある。
近年は大谷、佐々木(ともにドジャース)の争奪戦にも参戦。獲得を目前で逃してきたが、アトキンスGMら編成幹部は日本選手の獲得に強い関心を示していた。メジャー公式サイトは岡本獲得をアジア市場開拓の成果と捉え「長年切望してきた日本市場での大きな一手」と表現。将来的な日本選手の獲得にも優位に働くとみられる。
球団の公式Xは獲得の発表前にもかかわらず、日本語で「こんにちは」と投稿し、歓迎した。あと2死、及ばなかったワールドシリーズ制覇へ。メジャーリーグで『1強』となりつつあるドジャースに待ったをかけるべく、岡本が強豪球団の打線に厚みを加える。
■岡本 和真(おかもと・かずま) 1996(平成8)年6月30日生まれ、29歳。奈良県出身。智弁学園高から2015年ドラフト1位で巨人入団。18年にプロ野球史上最年少となる21歳シーズンでの打率3割、30本塁打、100打点以上を記録。23年は自己最多の41本塁打をマークし、6年連続30本塁打以上を達成。主なタイトルは本塁打王3度、打点王2度。23年日本代表。186センチ、100キロ。右投げ右打ち。既婚。