今季限りでヤクルトを戦力外となり、退団した西川遥輝外野手(33)が日本ハムに入団することが決まった。古巣球団に異例となる5年ぶりの復帰。ファンは驚き、歓喜したが、同じように喜びの声を上げた選手がいる。ヤクルト・岩田幸宏外野手(28)だ。
「純粋に、ファンの皆さんと一緒でうれしかったですね。『日本ハム・西川遥輝』が復活するというのは。プロに入る前から見ていましたし、そのときからすごく輝いていて、格好いい人だったので、もう一回見られる、もう一回グラウンドで会えるというのは、めちゃめちゃうれしいですね」
岩田にとって西川は大きな存在だった。開幕直後に支配下契約を勝ち取った2024年5月3日の中日戦(神宮)の七回に代走で起用され、まさかのけん制死。1点差に詰め寄られた場面で、チームとしては点差を広げたかった。八回には同点とされたが、最終的には塩見のサヨナラ弾で勝利した。
試合後、岩田は人目もはばからず涙を流し「あそこで流れが(向こうに)いったと思う」と理由を明かした。そんな岩田に駆け寄り「勝ったんやからいいやん」と寄り添ったのが西川だった。同オフは自主トレーニングに参加させてもらい、さまざまな教えを受けて「お兄ちゃん」として慕ってきた。
「(日本ハム復帰決定後に)連絡はしました。『ありがとう』って返ってきました。僕は、本当にリスペクトして、お兄ちゃんだと思っている。ヤクルトの後輩みんなそう思っていると思う。それぐらいいい人で、面倒見がよくて、人望があって、人柄が良くて大好きな先輩です」
ヤクルト・岩田幸宏練習熱心で、野球に対して真摯(しんし)に取り組む姿勢は、スワローズの若手選手にとって良き手本だった。特に岩田は、オフの自主トレで多くを学び、今オフも〝西川遥輝メニュー〟を継承。来季の目標である「打率3割」「ゴールデングラブ賞」に向けてレベルアップに励んでいる。
来季は、戦うリーグが異なる。公式戦で直接対決がかなうのはまず、交流戦だ。
「お互いスタメンで試合に出られるのが一番いいですね。教えてもらったことを少しでも見せて、プレーで恩を返せたらいいなと思います」と岩田。感謝の気持ちを胸に、さらなる飛躍を期す。(赤尾裕希)